「Girl’s Day」(上)、「RAINBOW BLAXX」
「Girl’s Day」(上)、「RAINBOW BLAXX」
「ガールズグループは放送審議にかからないのですか。15歳観覧可となっていますが、家族で見ることができないほどです。成人番組でもあるまいし…」(ユン某氏)

Girl’s Day の最新ニュースまとめ

 去る19日、SBS「人気歌謡」の掲示板には「Girl’s Day」や「AOA」らガールズグループのステージを見た視聴者から抗議の文章が掲載された。ガールズグループの衣装やダンスの扇情性に対する視聴者の指摘は、今月に入ってガールズグループのほとんどがセクシーコンセプトを掲げカムバックする中、相次いでいるものだ。

 「Something」で活動中の「Girl’s Day」は同曲のステージで、片方の脚が露出するスリットスカートをはき、床にうつ伏せになって腰を揺さぶったり、羽根の付いた手で脚をなでたりする。そしてメンバーは、ボーっとした表情でカメラを見つめる。

 「B.B.B」でカムバックした「Dal★shabet」もレギンスのようにぴったり体にくっついたパンツをはき、美脚を強調。そして、骨盤を揺らしたり胸を触るような動作をする。

 次いでカムバックしたガールズグループは競争するように程度がさらに強い。

 去る20日、「AOA」、「RAINBOW BLAXX」の企画会社はそれぞれ「原始的本能ダンス-シャロン・ストーンを連想させるパフォーマンス」、「ショーガールに変身-ガーターベルト・コルセット・鞭のダンスなどセクシーポイントでセクシー集結」など刺激的な文句で広報に出た。

 彼女たちのミュージックビデオ(MV)はかなり露骨だ。新曲「Miniskirt(短いスカート)」を発表した「AOA」は、6人のシャロン・ストーンをコンセプトにしたMVで、互いのヒップに手を当て腰を揺らしたり、一斉にミニスカートのジッパーを上げる。ストッキングを脱いだり、ワンピースの背中のファスナーを下ろすシーンも交差する。

 新曲「Cha Cha」のMVでショーガールに変身した「RAINBOW BLAXX」は、ホットパンツにガーターベルトを着用し、鞭を持ったまま腰をまわす。また、コルセット衣装を着て胸の谷間を強調したメンバーが、ドレッサーにセクシーなポーズで座ったり、ソファで脚を広げだりする。

 K-POP界はこのような流れに対するし烈な競争の中で、生き残るための選択であると説明した。過激なセクシーさを押し出すグループには、新人や芽の出なかったグループが多いのも、そんな理由として見られる。

 ある音盤企画会社の新人開発チーム長は「注目度を上げ、歌手を浮かび上がらすための苦闘」とし、「多くのガールズグループがセクシー美を武器に成功した事例があり、刺激的であればポータルサイトの検索語に浮上するなど、インターネット上で話題となる。市場の状況が良くないだけに、切実になった結果」と説明した。

 しかし、企画力やアイデア不足をあらわにしたという自省の声もある。ある企画会社の理事は「新事務所が『CRAYON POP』のような面白いコンセプトのグループを誕生させた」とし、「このような差別化されたアイテムを見つけられなければ、無条件にセクシーにならざるを得ないという固定観念を捨てるべきだ」と話す。

 そのため、業界でさえ、セクシー一色のガールズグループ競争に心配の声が上がっている。あるアイドルグループの企画会社代表は「アルバムを作る我々もセクシーコンセプトにうんざりすることがあるが、見る方はどれだけそう思っているのだろうか」とし、「同じコンセプトを掲げるガールズグループたちが相次いでしまったら、消費者は嫌気がさし離れて行く。かえってアイドル歌手の寿命を縮める毒になる」と指摘した。

 音楽消費者と市民団体は、これらガールズグループと同世代の青少年への影響を憂慮した。小学生の娘を持つチョン・ヒヨン氏(44)は「一部ガールズグループには10代のメンバーが含まれている」とし、「10代が目をとろんとした表情を浮かべてセクシーな振り付けをする姿は、見ていて痛ましい」と話した。

 ソウルYMCA視聴者市民運動本部ハン・ソクヒョンチーム長は「MVなどである程度の露出はあるにしても、他のグループより派手でセクシーでなければ失敗するという思いが次第にエスカレートさせているようだ」とし、「地上波とケーブルで扇情的なダンスや衣装を繰り返し見たら、青少年たちは次第に扇情的ではないとの認識をしようと模倣心理が作用する」と伝えた。

 問題は文化という枠の中でガイドラインを通した勧告のほかに、これらを法的に規制するのは現実的ではないという点だ。特にK-POPは韓国を代表する文化コンテンツという部分で、国内市場の情緒に合わせて制作することができない状況だからだ。

 昨年、民主党のチェ・ミンヒ議員ら国会議員が、芸能事務所が10代の芸能人に扇情的な公演や露出を強要できないという内容の青少年保護法改正案を発議したが、市民団体や業界からは文化コンテンツに対する表現の自由を侵害するとして、時代錯誤的だという声が多かった。

 そのため、一時的に事務所側の意識変化が必要だという指摘だ。ハン・ソクヒョンチーム長は「現実的に規制が難しいため、企画会社の意識が変わらなければならない」とし、「歌やダンスの実力が落ちる中、衣装だけ過激であれば浅はかに感じるように、話題性より音楽性に集中しなくてはならない。また、TVはさまざまな年齢層の視聴者が、MVは主に青少年が楽しむコンセプトという点で共感できる水準の自制努力が必要だ」と強調した。

 22日、「AOA」の事務所FNCエンターテインメントは、セクシーなパフォーマンスの一部がファンたちの間で物議をかもし、振り付けの程度を調整すると明らかにした。関係者は「『Miniskirt』のカムバックステージで物議となった何種類かの振り付けを大幅に修正し、地上波放送に出演する」とし、「ファンたちの意見を反映させた」と説明した。


[MV] Rainbow Blaxx _ Cha Cha
[MV] Rainbow Blaxx _ Cha Cha




 0