2012年11月に、鎮静薬や麻酔剤として使われる「プロポフォール」 (propofol) を違法投薬し懲役8か月、執行猶予2年の判決を言い渡されていた。
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その後、違法投薬事件でエイミー本人を起訴した検事と恋に落ち、更に話題になった彼女だが、執行猶予の期間中であるにもかかわらず再び同じ容疑が持ち上がっている。
ソウル市内のある病院関係者の告発内容によれば、エイミーは同病院の院長からプロポフォールの違法投薬を受けたようで、通話記録とメッセージのやりとりも証拠として確保しているという。なお、この病院関係者は、院長からセクハラを受けた腹いせに今回の告発を決心したようだ。エイミー本人は、「プロポフォール」の違法投薬ではなく、合法な神経安定剤で治療を受けただけだと言う。
日本ではなじみの少ない、このプロポフォールだが、近年韓国では芸能人たちの相次ぐ投薬発覚事件で話題になった薬物だ。本来は、鎮静薬や麻酔剤として、または不眠症の治療薬として使われてきた医薬品だが、幻覚作用と強い中毒性のため、韓国では2011年からは用途以外の投薬においては麻薬類に指定された。
主に注射や点滴での投薬になるが、正しく使われない場合、死に至る可能性もある。韓国では実際に死亡例も確認されており、あのマイケル・ジャクソンの死因にもこの薬物が深く関わっているとされている。
では、これほど危険なものをなぜ投薬してしまうのか。首をかしげる人も多いかもしれないが、そこには芸能人ゆえの不眠のつらさが背景にあるようだ。
以前は、風俗や夜商売関係の人たちが常習者として挙げられていたが、法改正後は取り締まりの強化により芸能人の検挙事例が増えている。昨年は、人気女優のパク・シヨンやイ・スンヨン、チャン・ミイネなどの女性芸能人が、違法投薬で検挙され、執行猶予2年の判決に加え、韓国国営放送局からは出演禁止の処分が下された。
プロポフォールを投与すれば、一時的には「疲労解消」と「精神安定」の効果が得られるため、メンタル的に弱い女性芸能人たちがこの誘惑にさらされていることが多い。ある女優は、「危険なことは認識しているが思うようにいかない。プロポフォールなしで芸能活動を続けることは不可能だった。」と、その高い依存性を打ち明けた。
多くの芸能人にとって、夜通しの撮影は日常茶飯事で、1日に何度もロケ地を移動するというハードなスケジュールは付き物だ。無名歌手となれば、全国各地のご当地イベントやキャバレーなどの小規模ステージを目当てに昼夜を問わず駆け回らなければならない。
中には、昼と夜が逆転し睡眠障害に陥るケースも多いという。そこで、市販の睡眠薬では満足できなくなった時に脳裏をよぎるのが違法投薬である「プロポフォール」なのかもしれない。
他にも、常習者たちからは、「徹夜作業の後でも、プロポフォールを一本投薬してから寝れば目を覚ました時には気分が良くなって、ぐっすり眠れた気になる。この気持ちよさが忘れられず、何年も愛用しているうちに中毒状態になるケースが多い。」というコメントが寄せられた。
不眠症などの症状は、男性よりも女性に多いとされているが、プロポフォール投薬で検挙された芸能人も今のところ全て女性芸能人だ。
一方、事件とは関係ないが、先日は「少女時代」テヨンが韓国のバラエティー番組で、「本当はクヨクヨする性格で、去年は嫌なことがあったら1人でビールを飲んでました~」と打ち明けているほか、「CNBLUE」ヨンファも自身のSNSで、「疲れた夜は1人でアニメを見ながら寂しさを紛らわせています。」とコメントしている。
華やかに見える芸能界だが、裏の事情をみると、私たち一般人と大して変わらない「快眠できない人間」がいるのだ。当たり前か。
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