世論調査では現在まで288人の死者が出ている旅客船セウォル号の沈没事故の影響で、国政与党セヌリ党の公認候補が苦戦を強いられている。一方、最大野党・新政治民主連合の候補は激戦区で与党候補との差を縮めている。
統一地方選の目玉、ソウル市長選でセヌリ党の重鎮、鄭夢準(チョン・モンジュン)候補の支持率はやや上がったが、再選を目指す新政治民主連合の朴元淳(パク・ウォンスン)候補とは10ポイント以上の差が続いている。東亜日報とチャンネルAが調査会社リサーチアンドリサーチに依頼し、26~27日に実施した世論調査で、朴候補は50.5%の支持を得て、39.6%の鄭候補を10.9ポイント上回った。ソウル新聞・エースリサーチの調査(25~26日)では、朴候補が45.5%、鄭候補が32.7%となり、朴候補が12.8ポイントの差をつけた。韓国日報・コリアリサーチの調査(26~27日)では朴候補が53.1%となり、鄭候補の35.3%を17.8ポイント上回った。
首都圏の京畿道知事選では、セヌリ党の改革派グループのリーダー格である南景弼(ナム・ギョンピル)候補の優位が続くなか、新政治民主連合の重鎮、金振杓(キム・ジンピョ)候補が猛追している。東亜日報の調査で南候補の支持率は38.6%、金候補は34.3%だった。韓国日報の調査で南候補は40.0%、金候補は37.5%と、接戦を繰り広げている。
仁川市長選では東亜日報の調査で再選を狙う新政治民主連合の宋永吉(ソン・ヨンギル)候補が41.4%、朴槿恵(パク・クネ)大統領の側近とされるセヌリ党の劉正福(ユ・ジョンボク)候補が39.5%、韓国日報の調査では宋候補が43.4%、劉候補が39.3%の大激戦となっている。
釜山市長選では東亜日報の調査で、3回目の出馬となる無所属の呉巨敦(オ・ゴドン)候補が41.0%、セヌリ党の重鎮、徐秉洙(ソ・ビョンス)候補が40.2%だった。韓国日報の調査では呉候補が42.3%、徐候補が39.3%だった。
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