イ・ジヌク の最新ニュースまとめ
本作は、「屋根部屋のプリンス」「シンイ －信義－」と並ぶ“タイムスリップドラマ”のヒット作「イニョン王妃の男」を手掛けた最強スタッフ陣が再タッグを組んだ話題作で、3年の構想期間を費やし練り出された緻密なストーリーラインと、59億ウォンもの制作費を投入した圧倒的な映像美で見る者を魅了する。
今回、主演俳優イ・ジヌクのオフィシャルインタビューが届いた。
－ドラマ「ナイン ～9回の時間旅行」は俳優の演技も素晴らしく、ストーリーも魅力的です。初めて脚本を読んだ時、どう感じましたか。出演を決めた理由は何ですか。
脚本を受け取った時は、撮影でアメリカにいました。その時は忙しくて、すぐには読めませんでした。そのうちに、早く読めと言われて、一気に8話分 読みました。本当に面白い脚本でした。読んでいる途中に、ぜひ出演したいと電話をかけました。出演したいから、話を進めてくれと。内容もとても面白かったですし、映像では表現できない部分、文章でしか表現できない部分もあって、私はドラマより脚本が面白いと思って。そう思えるほど印象的な脚本でした。
－監督や脚本家の方とは、いろんな話をしたと思います。パク・ソヌの役作りについてアドバイスはありましたか。
表現が難しいキャラクターなので、何と言うか…、職業からくる特徴とか、パク・ソヌの持っている正義感みたいなもの、それが基本になればいいとアドバイスを受けました。それを基に想像力を動員して、非現実的かもしれませんが、ソヌのキャラクター作りに神経を使いました。
－役作りの参考に見た映画などはありますか。
マスコミの人間ですからね。アメリカのドラマに、「ニュースルーム」という作品があります。内容は全然違いますが、記者たちの持つ記者魂というか、仕事に臨む姿勢とかが参考になりました。
－韓国ドラマでは 初めてのネパールロケだと聞きました。何かエピソードはありますか。撮影期間は？
2週間ほどだと思います。滞在したのは2週間ですね。エピソードは……。これは意外ですが、私はネパールの食事に問題ありませんでした。みんなはダメだったようですが、私は大丈夫でした。ネパールの食事が私には合うようでしたね。
－おいしかったのは？
ダルバートという現地の人が食べる食事です。これは料理の名前ではなくて、一つの皿にカレーとスープがセットになっていて、おかずが数種類付いてくる定食みたいなもの、ネパール式定食です。これがおいしかったですね。あと、開発途上国だからか、停電がよく起こりました。ホテルもよく停電して。部屋のお湯が出なくなって、お湯の出る部屋に行ってシャワーを借りることもありました。
－撮影中にも停電が？
撮影現場には発電機がありますし。なにより夜は撮影しません。昼に屋外で撮影しました。室内の撮影は、帰国してセットで撮りました。
－ソヌを演じていて、苦労した点はありますか。この場面を演じるのに、苦労したとか。
ソヌは悲劇的なキャラクターなので、演技している間は、つらかったですね。ソヌの思考と感情に没入していたので。最初から最後まで、悲しみに沈んでいるキャラクターなんです。撮影している間は、自分の気持ちがソヌの気持ちに同調してしまって。あとは、ネパールの雪山で撮影が寒かったことかな。今でも思い出しますね。
－では、その寒さも含めて、一番気に入った場面、印象に残っている場面は？
やはり、大変だった場面が印象に残っています。最初の頃、衝撃的な場面があるんです。チュ・ミニョンが消えてしまう場面ですね。過去を変えたら、現在も変わってしまい、自分の恋人が消えてしまう場面です。撮った場面を見て、初めて分かる感情というものがあります。撮影している時は、そこまで意図して演技してはいなかったのに、撮った後で初めて分かる。そうだったのかと。そのシーンが印象に残っています。あとは、雨の中でのキスシーン。とても寒かったんです。私は3時間も雨に打たれて撮影しました。ユニさんは6時間、雨に打たれたと思います。本当に寒い中、一生懸命に撮影した場面です。
－よく聞かれる質問だと思いますが、ドラマのように過去に戻れるお香があったら、どこに…、いつに戻りたいと思いますか？
本当によく聞かれる質問ですね（笑）。私が過去に戻りたいのは、過去を変えたいからではなく、自分の過去を知りたいからです。学校に入る前の自分を、見てみたいですね。5、6歳の頃の自分を知りたい。自分がどんな子供だったか、どう育っていたのかを見てみたいんです。だから 過去に戻りたいと思うんですね。
－共演された、チュ・ミニョン役のチョ・ユニさんとは、初めての共演ですね。
会ったのも共演したのも、初めてです。最初は、お互い社交的なタイプではなかったので、チョ・ユニさんは心配したみたいですね。ですが、私が社交的なタイプに変身して、積極的になろうと努力しました。私はそういうのは苦手なんですが、ネパールでのロケで、たくさん話しかけて、冗談も言い、親しくなる努力をしました。撮影の初盤が終わると親しくなれたようです。
－10代のソヌを演じたパク・ヒョンシクさん。一緒の撮影は少なかったと思いますが、どうでしたか。
重要なキャラクターですし、二人の出会い自体、重要な出来事なので、撮影が始まる前に、何度か会いました。そして、ソヌの癖だとか、口ぶり、身振りなどを打ち合わせました。そして、私は一生懸命演技をし、ヒョンシクが私に合わせてくれました。その方が上手くいくと思ったんです。その時に打ち合わせたのが、唇をいじる癖だとか、右手の動きとかですね。電話を受ける時も、いつも右手でこうやって受けるとか。
－撮影が終了して時間が経ちましたが、振り返って見て、こうすればよかったと、心残りな点はありますか。演技でも、その他のことでも結構です。
撮影が終了した時には、不満は一つもない、心残りはないと誇りに思う気持ちでしたが、今思えば、やはり心残りはありますね。自分の演技について、もっとこう考えればよかったのに、もっと勇気を出して果敢にやっていればと思う場面もあります。
－具体的には？
お香をみつける場面です。最初、兄の残したお香で過去に戻りますね。9つのお香を持って帰ってくる場面で、もっと複雑微妙な感情を表現できたらと思いました。
－このドラマは12年上半期に10人の評論家から、その年のベストドラマに選ばれるなど、高く評価されています。そのことについては？
さあ、そういう評価とか視聴率とかについては、初めから考えたことがありません。高い評価を受けるはずだとも、思いませんでした。ドラマの出来を考える余裕もなくて、とにかくいい脚本なので早く演技したいと思うだけでしたね。撮影が始まってからは、演技するのに一生懸命でしたから。今考えれば、よい評価をされるのは当然だとは思いますよ。こんな素晴らしいドラマが高く評価されるのは当然です。ほめ過ぎかな（笑）。とにかく、できるだけ多くの人に見てほしいですね。
－ソヌはミニョンに対して、心とは裏腹に毒舌を振るっていますね。実際に、ジヌクさんは 好きな女性の前ではどうですか。
そうですね。毒舌というか、ズバリとよく話しますし、こんな風に側面から話すことも。相手や状況によって、話し方を変えますね。女性には親切ですよ。毒舌を振るうことは…、ないですね。女性には優しいです。
－「ロマンスが必要2」を見て、ジヌクさんはキスが上手いという評価が、あちらこちらで出ています。このドラマでもチョ・ユニさんとのキスシーンが多いですね。キスシーンのエピソードは何かありますか。
前作（「ロマンスが必要2」）から、私のキスに関心が高くなって、プレッシャーを感じています。現場でもみんな私を見て、「ソヌはプロだろ？」「上手いだろ？」つって言われて、「はい、頑張ります」とは答えますが、プレッシャーで心臓がドキドキ。いくらやっても馴れませんね。毎回、新鮮な経験です。
－イ・ジヌクさんにとって「ナイン ～9回の時間旅行～」とは何でしょうか。
そうですね……。難しい質問です。どの作品でもそうですが、扱うテーマや内容が、誰もが人生で悩み、経験することがらですね。それは、いわゆる誰もが「大人」になる時に歩む主題と内容、哲学を持っているドラマだということです。私にとっても、忘れられない作品になったと思っています。私は、まるでキリストのような人物に没入して演じました。ソヌを演じて、私自身も変わったと思います。生きるためには、何が正しいかを知らなければならないということを学びました。それは、難しいことかもしれませんが。
－では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
日本の皆さん。「ナイン」を愛してください。一度見れば、もう止められないでしょう。「ナイン」を見れば、皆さんは変わります。ありがとうございました。
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