【ソウル聯合ニュース】中国の北朝鮮向けの原油輸出量が7か月間、統計上ゼロとなっていることが22日、韓国貿易協会の中国貿易統計によって明らかになった。
 同統計によると、中国が7月に北朝鮮に向けて輸出した原油は全くなかった。これで中国の北朝鮮向けの原油輸出は統計上、今年1月から7か月連続でゼロを記録した。同統計は中国の税関資料をもとにしている。
 毎年、中国の対北朝鮮輸出品で1位となっていた原油が、長期間輸出されていないのは異例。
 昨年、中国が北朝鮮に輸出した原油は5億9813万ドル(約620億円)相当で、対北朝鮮輸出額の16.4%を占めた。
 今年の北朝鮮向けの原油輸出実績がないのは、北朝鮮と中国の関係が冷え込んでいることを示しているとの見方が出ている。
 一方で、今年の北朝鮮と中国の貿易規模が、前年と同水準であることから、中朝関係が異常と判断するのは難しいとの反論もある。
 中国の今年1~7月の対北朝鮮輸出額は19億512万ドルで、前年同期比1.8%増加した。また、今年1~7月に中国の北朝鮮からの輸入額は15億7839万ドルで前年同期比4.3%減少した。
 中国が統計に表れない無償援助などの形で北朝鮮に原油を供給している可能性もある。
 

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