多くのマスコミを前に緊張していると話す彼らだが、日本語も交えながら、韓国でデビューした心境やこれからの日本での活動、デビューアルバムなどについて、1時間以上にわたりじっくりと語った。
WINNER の最新ニュースまとめ
【会見レポ~前編】の続き
<B>―日本デビューアルバム「2014 S/S-Japan Collection-」の聴きどころは?</b>
スンユン:僕たちの本質的な心や、自分たちの話を伝えたいと思って制作したアルバムなので、そういう部分に注目してほしいです。
<B>―レコーディング時のエピソードを教えてください。</b>
テヒョン:僕たちがレコーディングをしようとレコーディング室に入ったら、いきなりある女性が入ってきたんです。それで、とりあえずあいさつをしたんですけど、馴染みのない顔だったので、メンバーもスタッフも誰だろうと違和感を覚えていたら、その女性が「私は幽霊です。私のことは気にせず、レコーディングをしてください」と言ったんです。この話は本当です(笑)。ちなみに、スンユンさんは自分しかその女性が見えていないと思っていたそうです。でも後になって、それはファンの方が霊を装って入ってきたということが分かりました(笑)。ビックリしました。
<B>―その後、レコーディングは大丈夫でしたか?</b>
テヒョン:はい、スムーズに進行しました(笑)。
スンフン:韓国では、レコーディングのとき霊を見たとか、霊の声が入ると、そのアルバムがヒットするというジンクスがあるので、おかげでいい仕上がりになったんじゃないかなと思います(笑)。
テヒョン:それともう一つ、アルバムの中に「TONIGHT」という曲があるんですが、レコーディングを終えて、マスタリングしたバージョンを聞いたら、曲の中に意図していないメッセージのようなものが入っていました。いまだに謎なんですが、それを見つけ出す楽しみもあると思います。
<B>―日本語でレコーディングするにあたって、苦労されたことはありましたか?</b>
スンユン:やはり韓国語にはない表現とか発音があるので、それが難しかったです。例えば、ざ、ず、つ、じゃ、という発音が難しかったので、レコーディングをするのに時間がかかりました。
ミンホ:発音は気をつけたんですが、どうしても抜け落ちてしまうことがあって、僕の場合、「LOVE IS A LIE」だったと思うんですが、ラップパートのレコーディングが終わってから、3日後に追加レコーディングが必要だと連絡が来ました。修正でした。それでレコーディングをしたんですが、1音節だけだったので、10秒で終わったと思います(笑)。そういう発音や細かい修正が多かったです。
スンフン:韓国語で作詞をして、それを日本語に訳してもらうんですが、そうすることで、曲によっては雰囲気や流れが変わってしまうこともあったので、韓国語バージョンと日本語バージョンの印象がだいぶ違うと思います。
<B>―今回のアルバムの中で、それぞれおすすめの曲を教えてください。</b>
スンユン:リード曲「GO UP」をおすすめしたいです。僕たちがすごく大変なときに、そして「WIN」のファイナルバトルのプレッシャーを感じながら作ったので、とても大切な曲です。“心配しなくてもいい、絶対よくなるから、楽しんでいこう”というメッセージが込められています。
テヒョン:僕は「DON'T T FLIRT」。とても楽しい曲です。歌詞も面白いし。カラオケで、おいしい物を食べながら歌ったら面白いと思います(笑)。
ジヌ:僕はテヒョンのソロ曲「CONFESSION」が一番好きです。好きな人に告白するとき、この歌を彼女に歌ってあげたら喜ぶと思います。歌詞が素晴らしいです。
ミンホ:僕はボーナストラックに入っている自分のソロ曲「I'M HIM」をおすすめしたいです。今回のアルバムは、全体的にエモーショナルな雰囲気なんですが、この曲は聞いた瞬間、エモーショナルな雰囲気とは真逆だと感じると思います。完全にヒップホップです。本当は日本語でメッセージを伝えたかったんですけど、韓国語の言葉遊びになっているので、韓国語のまま収録されていますが、ノリやすいリズムになっているので、力を発揮したいときや、運動するときに聴くと楽しいと思います。
スンフン:僕は「EMPTY」です。初めて聴いたとき、もう1回聴きたいと思いました。僕は他のメンバーと比べて、よりポピュラーな音楽を幅広く聴いているほうですが、この曲を僕たちがうまく歌いこなせたら、長く愛される曲になるだろうなと思いました。
<B>―「WIN」でもSOLさんがプロデューサーとして携わり、他の「BIGBANG」のメンバー、「2NE1」もいろいろなコメント、アドバイスをされていましたが、先輩から受けたアドバイスで印象に残っているものは?</b>
スンユン:最近、韓国でYG Family Concertがあったんですけど、公演後の会食の席で、D-LITE先輩が最近日本で開催したアリーナツアーの話をしてくださいました。それで、僕たちも日本で、ZEPPツアーがあるという話をしたら、「コンサートのときは歌とパフォーマンスも重要だけど、MCも練習して、ファンの皆さんに面白い話もできたら、もっといいコンサートになる」というアドバイスをもらいました。
スンフン:G-DRAGON先輩、SOL先輩は僕たちに興味はないと思っていたんですが、偶然お会いしたとき、「今回のティーザー映像見たよ。あれはやりすぎじゃない」とか感想を言い、モニタリングをしてくださったので、すごくありがたかったです。
ジヌ:「2NE1」のダラ先輩から、「なんとなく昔の自分を見ているようだ」と言われたのがうれしかったです。そして、「もっと自信を持って、楽しむようにしたほうがいいよ」と言ってくださったので、大変なときやつらいとき、その言葉を思い出して頑張っています。
ミンホ:先輩からいろいろなアドバイスを受けましたが、一番印象に残っているのはSOL先輩の言葉ですね。「RINGA LINGA」のPVの撮影現場に行ったとき、僕たちも1日中現場にいたんですが、SOL先輩はすでに3日徹夜しているところでした。なので、SOL先輩に「3日も徹夜していて大変じゃないですか?」と聞いたら、明るい笑顔で「自分が好きな事をやっているのに、なぜ大変なの?」と逆に聞かれました。その姿がとてもカッコよくて、今でも大変なことがあると、その場面を思い出します。
テヒョン:僕は先輩からではなく、母からの言葉なんですが、僕たちはデビューしたばかりなので、注目される分、いろいろな目で見られていると思うんですが、「一部分だけを切り取って判断しないように」ということを言われたんです。その言葉が僕にとっては、すごく力になりました。
<B>―9月11日から全国ツアーがスタートします。意気込みや「WINNER」のステージの魅力などを教えてください。</b>
スンユン:日本のファンの皆さんに「WINNER」という名前でライブをお見せできることになり、とても楽しみです。長いといえば長い時間、ずっと待ってくださったファンの皆さんの期待に応えられるようなステージをお見せしたいです。初めての全国ツアーなので、未熟な部分もあると思いますが、会場に来ていただければ「WINNER」の魅力を感じられるのではないでしょうか。「WINNER」のステージといえば、カッコいいパフォーマンスもありますが、パフォーマンスだけにかぎらず、心を込めた歌でファンの皆さんと通じ合いながら、一緒に楽しむステージが魅力だと思います。
<B>―先輩のG-DRAGONや「2NE1」のファンはオシャレな方が多いことでも有名ですが、「WINNER」のファンにはどんなスタイルのファッションで、全国ツアーを見に来てもらいたいですか?</b>
スンフン:素朴な感じがいいと思います。メークも濃くなく、ナチュラルで。なので、ドレスコードはホワイトがいいなと思います。
ミンホ:髪はポイントのあるアクセサリーを付けたポニーテールで、白Tシャツにジーパンというスタイルをして、笑顔で来てくださったらうれしいです。
ジヌ:髪の長さが腰上ぐらいの方にたくさん来ていただければいいなと思います(笑)。服は、かわいらしく水玉のワンピースがいいですね。
テヒョン:僕はちょっと面白いことを考えました(笑)。日本といえばコスプレ! ファンの方がナルト、サスケ、ブリーチなど漫画のコスプレをしてきたら会場が面白くなると思います。
スンユン:僕は4人が言ったものを全部着て、その上に「WINNER」のグッズTシャツを着ていただけたらうれしいです(笑)。
<B>―すでに日本で数々のステージを踏んでいますが、日本のファンの印象は?</b>
スンユン:本当に僕たちの音楽を心から感じ、楽しんでいるという印象です。僕たちが楽しい歌を歌っているときは一緒に楽しい反応をしてくれるし、悲しい歌を歌っているときは悲しそうにしているので。
<B>―日本のイベントで印象的だったファンとのエピソードを教えてください。</b>
スンフン:先ほど、テヒョン君がコスプレの話をしましたが、テヒョン君のコスプレをした男性がいて、テヒョン君と同じ服、髪型のファンの方とハイタッチをしたことが印象に残っています。
テヒョン:ハイタッチ会では感動して泣いている方もいて、僕たちもそうですが、本当にうれしいとき、感情が高ぶって涙を流すじゃないですか。そういう姿を見て、もっと頑張らなきゃと感じました。
ミンホ:日本のイベントでは、韓国より年齢層が幅広く、お子さま連れの方が多いことにビックリしたし、それが印象的ですね。
<B>―これから日本でやってみたいこと、目標を教えてください。</b>
スンユン:僕たちの名前でドームツアーをやりたいです!
テヒョン:第一歩を踏み始めたばかりの新人ですが、いいスタートを切り、実績を積んでいけば、多方面で活動ができると思います。バラエティー、演技、CMなど幅広くできるよう、頑張りたいです。
ジヌ:WINNERとして人気があがって忙しくなったとしても、ファンミーティングは欠かさずにやりたいですね。
ミンホ:9月11日からスタートするジャパンツアーを起点に、もっともっと成長し、少しずつ大きな会場でツアーができるようになりたいです。
スンフン:僕は姉が2人いるんですが、姉たちが昔、日本のアイドルタレントの大ファンで、子どものころから、その影響を受けて育ちました。家には、日本のアイドルタレントの写真集やポストカードなどがあり、僕も歌手になりたいという夢を育んでいたんですが、夢を叶えてデビューできたので、今度は僕が誰かの憧れになれればいいなと思います。日本の若い子たちの財布に僕の写真が入っていたら、うれしいですね(笑)。
<B>―韓国、日本だけでなく、世界中から注目を浴びていますが、世界でやりたいこと、目標をお願いします。</b>
スンユン:世界中に「WINNER」という名前を広めたいです。そして、世界の人たちが「WINNER」の音楽を聴いて、“WINNER”になれるような、そんなアーティストになりたいです。
注目度の高い大型新人なだけに、会見では記者から次々と質問が飛び交ったが、「WINNER」のメンバーは落ち着いて丁寧な受け答えをし、率直な思いを語った。すべての質疑応答が終わると、メンバーは立ち上がって最後に再びあいさつ。テヒョンは「多くの記者の方が僕たちに関心を持ってくださり、ありがとうございます」と取材陣に感謝し、ジヌも「有意義な時間でした。これから日本でたくさん活動して、毎日記事を書いてもらえるようになりたいです」とニッコリ。スンフンが「頑張りますので応援よろしくお願いします」、ミンホが「カッコよく飛躍できるグループになっていきたいです」と力を込め、最後にスンユンが「ファンの方にはこれからも変わらず、『WINNER』の音楽を届けられるよう一生懸命頑張ります」と目を輝かせて抱負を語り、5人はお辞儀をしながら、会見場を後にした。
満を持して放つ、渾身の日本デビューアルバムを引っさげ、初のジャパンツアーに突入する「WINNER」。日本の音楽シーンでも“WINNER”を目指し、本格的に走り始めた彼らから目が離せない。
WINNER - 2014 S/S -Japan Collection- 'GO UP' Promotion Movie
Copyrights(C)wowkorea.jp 0