【ソウル聯合ニュース】先月、講演会会場で男に刃物で襲われ大けがを負ったリッパート駐韓米国大使が15日、韓国国防研究院主催の国防フォーラムで襲撃事件後初めて公開講演を行った。講演でリッパート氏は旧日本軍の慰安婦問題など、韓国と日本の歴史認識をめぐる対立について、「米国は日本政府に対し、和解に向けた発言や努力が行われるよう促している」と述べた。 リッパート氏は「米国は公式の仲介役をしているわけではなく、満足できる解決策を見つけるよう促す役割を果たすのみ」と説明。「多くの協力が3カ国間で行われることを期待する」と強調した。 北朝鮮問題については、「住民の人権保護、非核化に向けた具体的な措置が続くと、米国をはじめとする国際社会との関係改善や平和繁栄の道を進むことができる」と述べた。ただ、「こうした措置がないと国際社会の批判と孤立がさらに強まるだろう」と警告した。その上で、「非核化につながる会談に応じる姿勢があることを必ずみせなければならない」と指摘した。 韓米の同盟関係に関しては「いつにも増して良い」として、「韓米関係の発展は朝鮮半島だけでなく、世界の利害関係の向上にも重要な手段」と強調した。韓国政府が対中関係を重視しているとの見方については、「
ゼロサム、あるいは2国(米国と中国)が競争しているとはみていない。韓中関係が良いことを望んでいる」との認識を示した。 kimchiboxs@yna.co.kr
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