チュ・シンス(レンジャーズ)-イチロー(マーリンズ)、アジア出身の2野手が前半の不振を挽回中。
チュ・シンス(レンジャーズ)-イチロー(マーリンズ)、アジア出身の2野手が前半の不振を挽回中。
長年、メジャーリーグ(MLB)でアジアの地位を代弁してきた韓国出身のチュ・シンス(秋信守、33、テキサス・レンジャーズ)と日本出身のイチロー(鈴木一朗、41、マイアミ・マーリンズ)が並んで反騰の信号弾を打ち上げた。しばらく振るわず、ファンを心配させていたが、それも徐々に払いのけ、残った日程を消化している。

チュ・シンス の最新ニュースまとめ

 アジア出身の野手のなかで、最も高額金額での契約を結んだ1・2位選手であるチュ・シンスとイチローは今シーズンを意欲的にスタートさせた。2013年冬、7年間・1億3000万ドル(約161億円)でレンジャーズと契約し、アジア出身の野手としては最高額を記録したチュ・シンスは昨年の不振を挽回する覚悟で固く団結した。FA市場から新所属チームを探すのに苦労したイチローはMBL3000安打に向かって走り抜くという覚悟を決めた。しかし、前半の成績はいいものとは言えなかった。

 チュ・シンスは前半期、80試合で打率2割2分1厘、OPS(出塁率+長打率)0.689に終わった。4月を9分6厘というミステリアスな成績で出発したのが直撃弾となった。深刻な打撃スランプに、理由を挙げることも難しい成績だった。左手投手に劣勢を見せ、打順も一進一退した。イチローも前半期、84試合で打率2割5分3厘、OPS0.597を記録。彼の野球人生で最も長い33打席連続無安打を記録し、米国と日本で大きな話題となった。

 また、彼らに比べてカン・ジョンホ(姜正浩、28、ピッツバーグ・パイレーツ)、青木宣親(33、サンフランシスコ・ジャイアンツ)が良い活躍を見せ、ファンの関心を奪っていった。年齢やさまざまな事情のために反騰するのが容易でないという話まで出回った。しかし、やはり基本的な技量は持っている選手たちだった。1度の契機が来るとすぐに逃さず掴み取って、反騰の踏み台を作った。

 後半期が始まり、先発ラインナップから外されるなど試練を経験していたチュ・シンスは22日、コロラド戦でアジア選手としては初めてサイクルヒットを記録。レンジャーズの歴史でも8人目の快挙だった。ジェフ・バニスター監督は試合後、「チュ・シンスの覚悟を見た」と絶賛するほどだった。その後、23日までの後半期3試合で13打数7安打を記録した。先発出場した3試合すべてで、安打・打点を見せたのだ。

 イチローは無安打の沈黙から脱出後、打撃感覚を取り戻している。7月9日のボストン戦で、無安打の鎖を切ったイチローはその後23日まで、10試合(先発7試合)で打率3割3分3厘を記録中だ。チームのリードオフとして先発出場するなど、ベンチの信頼度を再び回復させた。

 契約金に値する結果を出したいチュ・シンス、3000安打まで残り103となったイチロー。アジアの“自尊心たち”がどのような成績で今シーズンを終え、来シーズンに良い成績をおさめることができるのか、興味深い。

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