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韓国産コメと参鶏湯の対中輸出解禁へ 検疫基準で韓中合意
【世宗聯合ニュース】これまで中国の煩雑な検疫基準のため輸出が実現しなかった韓国産コメと、高麗人参やもち米などを鶏に詰め込んだ韓国料理「参鶏湯(サムゲタン」の対中輸出の道が開かれた。 韓国農林畜産食品部と青瓦台(大統領府)によると、先月31日に開かれた韓中首脳会談を機に両国当局は韓国産コメと参鶏湯の検疫に関する覚書(MOU)を締結し、検疫基準に最終合意した。 コメの中国向け輸出は韓国政府が中国に要請した2009年から6年、参鶏湯の輸出は06年から9年越しで合意に達した。 農林畜産食品部は来月中に中国とコメの薫蒸消毒基準に合意し、中国へのコメ輸出に必要な国内規定を設ける方針。 同部は、中国の12億ドル(約1445億円)規模のコメ市場で韓国産コメの進出基盤が整うだけでなく、両国のコメ貿易の不均衡が解決されると期待する。これまで韓国産コメの対中輸出量はゼロだが、中国産コメの韓国輸入量は12年の16万6000トンから昨年は20万5000トンまで増加した。 また、韓国を訪れる中国人観光客に好まれる参鶏湯の対中輸出も可能になった。今回合意した衛生、検疫基準によると、参鶏湯に使われる鶏は高病原性鳥インフルエンザなどの伝染病が発生した地域から半径10キロ以上離れた地域や農場で生産された鶏でなければならない。 農林畜産食品部は参鶏湯の対中輸出に向け必要な手続きを早急に終える計画だ。 日本や米国など8カ国向けに輸出された参鶏湯の昨年の輸出量は1691トン(758万1000ドル)。隣国の巨大市場である中国向け輸出が解禁されれば、韓国内での鶏肉の供給過剰が解消されると期待される。 コメと参鶏湯の対中輸出は生産者の長年の宿願だった。韓国政府はこれまで中国に対し輸出許可を求め続けてきたが、検疫や衛生問題が解決せずに実現しなかった。政府は今回の合意が検疫当局間や農業担当相間の協議などの多角的な外交努力の成果だと説明している。 韓日中首脳会談のため来韓した中国の李克強首相は1日、国会議員会館で開かれた「2015中国観光の年」の閉幕式に出席し、韓国産コメと参鶏湯の中国への輸出許可に関連し、「今回の訪韓を機に、参鶏湯を中国に勧めようと思う。おいしい韓国料理をより多くの中国人が楽しむことができるだろう」と述べた。 ikasumi@yna.co.kr