【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は10日、月例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.50%で据え置くことを決めた。政策金利の据え置きは6カ月連続。 市場は今月も据え置きを予想していた。国内の景気は弱々しいながらも回復傾向にある上、米国が来週利上げに踏み切る可能性も高いためだ。 韓国の7~9月期の国内総生産(GDP)成長率は前期比1.3%で、5年3カ月ぶりの高水準を記録した。4~6月期に流行した中東呼吸器症候群(MERS)が沈静化したことに加え、政府の追加補正予算や大規模セールイベント「韓国版ブラックフライデー」の効果で消費が増え、不動産景気も好調だった。 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は15~16日(米東部時間)に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で約7年にわたる
ゼロ金利の解除を決めることが確実視されている。米国が利上げした場合、新興国をはじめ世界の金融市場に及ぼす影響は大きい。韓国は景気回復がまだ力強いとはいえず、韓国銀行としてはこうした海外の状況が及ぼす影響を見極める必要がある。 また、低金利の影響で家計(個人)債務が1200兆ウォン(約124兆円)に迫っているほか、企業の構造改革の遅れが見られるなど、利上げできる状況でもない。 金融市場では、韓国銀行が内外の状況を注視しながら当分は政策金利を据え置くとの見方が優勢となっている。 mgk1202@yna.co.kr
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