公演のチケット=13日、北京(聯合ニュース)
公演のチケット=13日、北京(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】中国・北京での公演が突然中止になった北朝鮮の女性音楽グループ「牡丹峰(モランボン)楽団」の同公演のチケットが、中国市民の間で高額で取引されていたことが分かった。 12日夜、公演が急きょ中止になったことを知らず、北京市内の中国国家大劇院を訪れた40代の男性は聯合ニュースの取材に対し、「1万元(約19万円)でチケットを買ったのに、どうしてこんなことになったのか」と憤った。 男性は放送関係の仕事をしているため、業務と関連があり、高額でダフ屋からチケットを購入したと説明した。「私の席は3列目だった。良い席だったため高かった」という。 男性によると、ダフ屋からチケットを購入した市民は多い。少なくとも5000元以上で取引されたはずだという。 別の市民も「ダフ屋にチケットの価格を聞いたら少なくとも5000元以上と言われた。後に再び問い合わせたら1万5000元に跳ね上がっていた」と話した。 12~14日に予定されていた公演のチケットは一般人には販売していない。3日間分のチケット約6000~7000枚はすべて中国当局が購入し、共産党員や官僚、企業関係者に招待券として配布されたとされる。 中国国家大劇院によると、中国当局は公演中止が決まってからチケットを配布した対象者に中止を知らせた。しかし、ダフ屋からチケットを購入した市民には伝わらず、混乱が生じたとみられる。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記がつくったモランボン楽団は計3回の公演を予定していたが、初日の直前に中止が決まり、航空機で平壌に戻った。原因は不明。 csi@yna.co.kr
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