【ソウル聯合ニュース】韓国の国立中央博物館(ソウル市竜山区)は24日から6月12日まで同館の特別展で展示される韓国と日本を代表する大型の半跏思惟(はんかしゆい)像を、特別展開催に先立ち、23日に公開した。 展示は2015年の国交正常化50周年を機に企画された「韓日の国宝・半跏思惟像の出会い」。韓国の国宝第78号「金銅弥勒菩薩半跏思惟像」と日本の国宝「木造菩薩半跏像」(奈良・中宮寺所蔵)が公開される。 片足をもう片足のひざにのせ、指をほおにあてて考えにふける姿の半跏思惟像は韓国と日本に多いが、高さが1メートルほどの大型の像はこの2体を含め、両国に2体ずつしかない。 金銅弥勒菩薩半跏思惟像は三国時代の6世紀後半に製作され、気高い美しさを表現した秀作と評される。1916年から博物館に所蔵されているが、奉安されていた場所や出土地は分かっていない。 木造菩薩半跏像は7世紀後半の飛鳥時代に木材を組み合わせて製作された。今回が初の海外展示となる。 国立中央博物館の李栄勲(イ・ヨンフン)館長は同展について、「両国の半跏思惟像が製作されてから約1400年を経て会すもの」と紹介。2体は表面上違って見えるが、共通点が多く、「両国の長期間にわたる文化交流を雄弁に示している」と説明した。 東京国立博物館の銭谷真美館長は、2体は両国で類例がない傑作であり、古代文化交流の結果と評した上で、今回の特別展は歴史的かつ画期的な展示と強調した。 同展の終了後、2体は東京国立博物館(台東区)で6月21日から7月10日まで開催される特別展「ほほえみの御仏 二つの半跏思惟像」で展示される。 yugiri@yna.co.kr
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