<b>『恋愛の目的』で初主演</b>

パク・ヘイル の最新ニュースまとめ

『蝶』『オールド・ボーイ』『美しい夜、残酷な朝』『南極日誌』、そして『恋愛の目的』。
確かに彼女の歩みは独特だ。わざわざこうした作品ばかり見つけ出すのも大変だと思うのだが。

カン・へジョン(23)。自ら言うように“際立って”異国的な容貌である彼女は、容姿と同じくらい性格や視点も際立っている。前作に比べ、かなり商業性が高いように見える『恋愛の目的』も、やはりロマンス映画の中では一際強烈だ。この作品が初主演となった彼女は、「本当にそんな感じなので、この作品を選びました」と即答した。

去る16日午後、弘大前(ホンデアプ)のあるカフェでカン・へジョンと会った。この日、弘大前のカフェでは『恋愛の目的』の完成報告会を兼ねたパーティーが行われた。カン・ヘジョンはボヘミアンスタイルのワンピースを身につけ、デビュー以来最高に女性らしく美しい姿を披露した。ディープなロマンスに出演したヒロインらしかった。

「以前は、“普通”って一体何なのかと考えました。出会う人みんなが私を見て“あなたは変わってる”というから、反抗心も沸いてくる一方、本当にそうなのかなとも・・・」
「でも、今は気にしてません。私がやりたいようにやります。人が私をとやかく言うことについては、気楽に構えようと思います」

「『恋愛の目的』は、男からのセクハラのレベルをはるかに超えたアタックに苦しむ女が、だんだん彼に心を開いていく過程を描いています。その過程で2人が交わす露骨なセリフとアクションは、“18禁”でかなり刺激的です。女が抱えている傷も非常に深いものです」
「セリフに味があると思いました。シナリオは丁寧ではありませんでしたが、正直でストレートで気に入りました。みんな(主人公男女のような)こういう気持ちがあるのではと思いました」
しかし彼女は、「実際にああいう男が現れたらどうするか」という質問に「ええ~っ、やだあ」と笑う。

「極端から極端に走る人がいるんです。閉じこもっているときは閉じこもっていて、オープンなときはオープンな。その中間がないんです。ヒロインはまさにそんな人。そういう彼女を理解できるってことは、私にもそういう面がなくはないんでしょうね」

初主演。今まではずっと劇中のワンシーンにだけ責任を持てばよかったが、今回の映画では男性主人公パク・ヘイルと2人で、重荷を分かち合うことになった。
「とても大変でした。これまでは誰かが引っ張っていく映画にばかり出演してきたけど、今回は私のために映画がガタガタになることもある。幸い、ヘイルさんが助けてくれましたけど、前とは違って非常に神経を尖らせた状態で撮影しました。そのせいか、実際にクランクアップのときはあまりいい気分ではありませんでした。眠ることもできず、ひたすら4ヶ月間走り続けてきたので、パニックに陷ったんです」
高校2年生のときに出演したSBS ドラマ『ウンシル』で、ウンシルの片親違いの姉役で強い印象を残したカン・ヘジョンは、このドラマを最後に3年間の休息に入った。 そして20歳のとき、映画『蝶』で再び芸能活動を再開し、一皮向けた姿で登場した。
「顔立ちがハッキリしているところにぜい肉がついていたのを、やせたから印象がまるっきり変わったんだと思います。体を動かすのは好きじゃないし、ダイエットもしたことないのに、あの時は自然にやせました」

彼女は芸術映画『蝶』撮影後、「本物の女優にならなきゃ」と強い刺激を受けた。俳優キム・ホジョンとムン・スンウク監督が、そう思わせるようになった。『オールド・ボーイ』のオーディションのときは、例え落ちるとしても、死ぬ気で全力を尽くそうと思ったという。
パク・チャヌク監督、チェ・ミンシクさんという組み合わせだけでも、私の五感が命をかけろと命じていました」

残酷の極地を行く『美しい夜、残酷な朝(原題:スリー・モンスター)』では、「全身を縛られたまま演じるなんて、2度と経験できない」と思い、『南極日誌』は「シナリオを閉じた瞬間、首筋に伝わってきた恐怖がすごかった」という。

おっとりした雰囲気そのままに、ゆっくりと言葉を発していた彼女は、最後にこんな言葉を口にした。
「パク・チャヌク監督が、“へジョン、お前は<老けた女優>になれ”っていったんです。だから、“はい!”って答えました」

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