韓国女性恐るべし=あなたは本当に「韓国」を知っている?(参考画像/画像提供:wowkorea)
韓国女性恐るべし=あなたは本当に「韓国」を知っている?(参考画像/画像提供:wowkorea)
●チマパラム旋風

 〈質問〉韓国人と日本人では、どちらが恐妻家でしょうか?
 「テレビドラマでは韓国人女性が恋人に水をかけるほど強い」と書きましたが、最近日本のドラマでも女性が水をかけるシーンがあり驚きました。年々女性が強くなっていることを実感しています。

 思いっきり派手に頻繁に整形をする話もしましたが、こんな話がありました。

 仕事の関係で某エアラインの韓国人キャビンアテンダントと親しくしておりましたが、ソウルに行って来た日本の同僚がそのキャビンアテンダントからこんな質問を受けたそうです。「◯◯さん私の変わったところ気づかない?」、「少し痩せた?」と曖昧に答えた彼に「鼻を直したの、わからない?」、と日本人だったら絶対ありえない答えに驚いたそうです。

 話を女性の強さに戻しますが、大学時代に教授から「韓、日、中の女性のうち韓国が一番強い」という話を聞いたことがあります。その理由として経済権を握っていたからだと教わりました。朝鮮王朝中期までは男性と同等に遺産を相続し、夫の母親から認められたら家の財産を象徴する倉庫やその他の重要な鍵を渡され、家計を切り盛りしたそうです。

 現代でも女性の地位には経済的裏付けがあります。特に七十年代以後の経済成長によるインフレを見越し、主婦たちは旦那の給料をやりくりし、アパートや土地に投資し財テクにいそしみました。当時は十%前後のインフレであったため、有望なアパートやマンションに頭金を払い値が上がったら転売し、次の投機対象に鞍替えして財産を増やしていきました。

 このような行為を親しい女性たちが情報交換しながら集団で行動を起こすので「チマパラム」(スカートの風)という造語ができました。スカートをはいた彼女たちがある特定の物件や団地に行き買いあさると、その値段が旋風にあおられることから、スカートをはいた軍団を象徴する言葉になりました。

 旦那の給料をコツコツ貯めても一生かかって家の一軒も買えないのですから、家庭における彼女たちの地位は揺るぎないものでした。

 このようなチマパラムは学校にも吹き荒れました。当時は一学級六十~七十人前後(今は三十人前後)もいましたから、わが子可愛さに学校に行き、奉仕したり付け届けもする過熱さが社会問題に発展しました。

 こうしてまで築いた財産であり、育てた子どもですので、愛着がない方がおかしいのです。その過剰な愛情で子どもや旦那に接しますから、いざこざが耐えませんが、その過程を経てより深い愛情が生まれるのです。

 いかがでしょう。これで韓国人男性の方が恐妻家であることがおわかりいただけたでしょうか。

●もっと韓国を知るためのことば

 コンチョガ エチョガ 恐妻家、愛妻家

 意外と韓国の方が「コンチョガ」(恐妻家)が多いと思います。一般のイメージでは韓国の男性の方が強いと思われがちですが日本語に「亭主関白」という言葉があるように日本の旦那さんのほうが威張っています。これは日本の女性が優しく、韓国の女性は気が強いところからきていると思います。何はともあれ家庭円満には男性が「エチョガ」(愛妻家)になることです。

※文=権鎔大(ゴン・ヨンデ)韓日気質比較研究会代表の寄稿。ソウル大学史学科卒業、同新聞大学院修了。出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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