【ソウル聯合ニュース】軍入隊を前に米国市民権を取得したことから兵役逃れ疑惑が持ち上がり、韓国入国が禁止されている歌手の
ユ・スンジュンさんが、入国許可を求める訴訟で敗訴した。 韓国のソウル行政裁判所は30日、ユさんが駐ロサンゼルス韓国総領事館を相手に起こしたビザ発給を求める訴訟で原告敗訴の判決を下した。 裁判所は、ユさんが入隊が迫っていた時期に国外旅行の許可を得て出国後、米市民権を取得したのは「兵役の義務を逃れるためだったとみられる」と判断した。 兵役の義務を果たすと公言していたにもかかわらず、自身の大衆的人気や国民への影響力などを顧みずに米市民権を取得し、兵役の免除を受けたと指摘した。 また、「ユ氏が入国し芸能活動を行った場合、兵役中の将兵の士気が落ち、青少年の間で兵役逃れの風潮がまん延することへの懸念があった。ユ氏の入国は社会の善良な秩序を阻害する恐れがある場合に該当する」と説明した。 韓国で1997年にデビュー後、トップスターとして活動していたユさんは2002年1月、韓国国籍を放棄し米市民権を取得した。当時、ユさんは3カ月後に入隊する予定だったため兵役逃れ疑惑が持ち上がり、非難の声が高まった。 これを受け法務部はユさんが出入国管理法に定められている「大韓民国の利益や公共の安全を害する行動を取る恐れがあると認める相当な理由がある者」に該当するとして、入国を禁止した。 その後、中国などで活動を続けてきたユさんは昨年9月、駐ロサンゼルス韓国総領事館にビザを申請したが却下され、訴訟を起こした。
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