話を元に戻しますが、韓国ドラマの特徴に「身分上昇」と「人間的成長」があります。この二つのキーワードは「変化」です。これらを実現するには制約の多い現代劇よりも、いくらでも想像力を働かせることができる歴史物のほうが好都合なのです。
キム・ジュン の最新ニュースまとめ
「身分上昇」は一方で「恨ハン」を意味します。今は貧しくこれといった物はないけれど機会が与えられたら俺だってドラマ「武神」の「奴隷から政権を取った武人(武神)キム・ジュンのように出世する」、もしくは「トンイ」のように「宮廷で雑用していた身分だったけれども王様に寵愛され王母に上り詰めたい」と願うのです。
この「トンイ」や「武神」はさしずめ「チィクモンエド ビョトゥルナル イッタ」を地で行く物語であり、実在の人物でもあります。
不断に努力して、試練に押しひしがれることなく成長しなければ競争社会で生きていけない、というメッセージをドラマから受け取り、勇気づけられます。
*チィクモンエド ビョトゥルナル イッタ :「(日の当たりようもない)「ネズミの穴」にも日が差すときが必ずある」と信じることのたとえ(後述)
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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