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前回の動画インタビューから、間もないタイミングで再び彼のもとを訪れ、「またお邪魔しにきました」とあいさつすると、「イェーイ!」と明るいノリで、ハイタッチしながら迎えてくれたMINUEが、入隊前最後となるインタビューで、「GRAVITY」の制作秘話はもちろん、アーティストとしてのこだわり、母、そしてファンへの想いなどを率直に語ってくれた。
<B>―デビューシングル「GRAVITY」は作詞、作曲、編曲を手掛けた楽曲ですが、こだわった部分はどこですか?</b>
まず難しくない音楽をやりたいなっていうのと、自信のあるジャンルって、やっぱり僕はギターを弾きながらとか、ロックなサウンドとか。ロックをやっているときの自分が好きだから、ロックサウンドで、年齢に関係なく、誰が聴いても好き嫌いがはっきり分かれない音楽というのを意識しました。これからも皆さんが、家族で楽しめるライブステージを作っていきたいんで、そういう部分を真剣に考えながら作りました。
<B>―「GRAVITY」のPVはフルバージョンが公開されてから、「カッコいい」、「見るたびにドキドキする」、「何回も見たくなる」などの反響が寄せられていますね。</b>
本当ですか!? うれしいです!今回のPVは、最初に撮ったものに納得できなくて、もう1回直して撮ったPVなんですよ。そういう理由もあって、CDの発売がちょっとずれたんですけど、皆さんが気に入るかどうか心配していたから、そういう話を聞くと、すごくうれしいですね。
<B>―楽曲もそうですが、映像自体とてもカッコよく仕上がっているので、まさに「何回も見たくなる」PVだと思います。</b>
最近のPVって、カットがたくさん入っていて、記憶に残る部分があんまりないなと思うんですよ。だから、今回のデビューシングルのPVは、背景を真っ白にして、僕1人で勝負するみたいな、“僕は飾らなくても、カッコいいよ”みたいな姿、シルエットを見せようと撮りました。
<B>―PVではボーカル、ギター、ドラムなど全ての演奏を1人でこなし、魅せる演奏にこだわったそうですね。</b>
その3分何十秒で自分を紹介するってことだから、何を言いたいのか、何を見せたいのか、今回は1人で全部、楽器を弾いたり叩いたり、歌ったりしましたが、そういうPVを僕は見たことがなかったんで、どうやったら1人で演奏しても自然な感じで、カッコよく見せられるのか、ということをずっと考えながら、編集したりしました。
<B>―いろいろな角度から撮られたMINUEさんが登場しますが、好きな角度とかはあるんですか?</b>
今回は髪の分け目の関係で、左の顔がよく見えていると思いますが、意外と右の顔も、目は見えないけれど、そのシルエットがカッコいいなと思って(笑)。
<B>―どの角度から見てもカッコいいですよ!後姿さえも。</b>
ハハハ。ありがとうございます。
<B>―「GRAVITY」の日本語部分の歌詞「甘い恋 落ちて行く 引き寄せる君の声に抑えられない 離れられない君が好き」はストレートな言葉で、MINUEさんのセクシーさが出ていて、女性ならキュンキュンする一節だと思いますが。</b>
その歌詞を通して、僕はストレートに言う男だよって言いたかったんです(笑)。日本語の歌詞って、自分で書くのが難しくて、辞書で調べたり、周りに「この表現どう?」って聞いたりしたんですけど、そのたびに、「日本の男性は絶対そんなこと言わないよ」って言われたんです。「ちょっとストレートすぎるんじゃない?」という意見もあったんですけど、GACKTさんは「これがいいよ」って。「抑えられない 離れられない」っていう部分は、もともと「抑えられ 離れられない」って歌詞だったんですけど、GACKTさんが「『抑えられない 離れられない』のほうがファンは喜ぶよ」ってアドバイスしてくれて、それを取り入れたんです。
<B>―この歌詞はどういう思いを込めて作ったんですか?</b>
自分が愛した人とか、自分の経験を思い出しながら作ったんですけど、運命の人とはいつか絶対に会えるっていうことを書きました。もしかしたら、その相手は違う国にいる人かもしれないし、どこに運命の人がいるか分からないけれど、結局死ぬまでに1回は、重力みたいに会えるんじゃないかっていう話を書こうと思ったんです。
<B>―この曲は歌詞とメロディー、どちらが先にできたんですか?</b>
メロディーですね。最初、サビのメロディーがパッと浮かんだんですけど、本当はバラードを作ろうと思っていたメロディーだったんですよ。でも、自分がやりたい曲のアレンジは、やっぱりロックだなと思って、ロックサウンドにチェンジしたんです。
<B>―普段の曲作りは歌詞とメロディー、どちらを先に作るんですか?</b>
曲によるんですけど、何か経験があって、例えば落ち込んでいるときとかは、歌詞からできます。自分はやっぱりダメな人間だなと思ったときとか。
<B>―「ダメな人間だな」って思うときがあるんですか!? </b>
ジムに遅刻したりすると、ダメな人間だなぁって思ったり。あとは、ん~、思ったより自分が満足できないライブをしたりすると、もっと頑張らなきゃと思ったり。目標まで走っていく間、失敗もあるじゃないですか。そういう落ち込んだときは、曲が浮かびますね。
<B>―満足できないライブというのは?</b>
スムーズな流れでできなかったというか。例えば、自分で曲を作ったし、自分で演奏、レコーディングした曲だから、メンバーの誰かがミスをして、ちょっとでも違うと、歌っているとき、集中できなくなっちゃったりするんですよ。そうならないように、この時間を楽しもうって思っても、やっぱり違う音源が耳にパッと入ると、ちょっとキレたりするときもあります(笑)。そうすると楽屋に行って、ワァーっと言います。
<B>―けっこう感情が出てしまうと?</b>
仕事のときだけはそうですね。普段はこんな感じなんですけど、演奏中とか着替えるときとか、たまに文句を言ったり(笑)。「何してるの?」、「ここにお弁当食べに来たの?」、「しっかりしろよ」みたいな(笑)。
<B>―そうやってMINUEさんから怒られた方は、どんなリアクションなんですか?</b>
「(しょんぼりしたように)うん、うん」って聞きながら、「分かった、分かった…」って(笑)。
<B>―いまもそうですが、こうして穏やかに話されている姿と、ステージでの雰囲気は全く違いますよね。</b>
ステージではスイッチオンだから。
<B>―9月にファンと運動会をされたとき、ピンクのタンクトップに白のショートパンツという、昔のアイドルみたいな姿にもビックリさせられましたけど(笑)。</b>
あれは「光GENJI」さんのイメージで。
<B>―運動会での姿を見た後、今回のPVを見ると、同じ人とは思えないぐらい、全くの別人みたいで(笑)。</b>
ハハハ。運動会で僕と会った後、フルバージョンのPVを見たという「患者」(=MINUEのファン)のコメントにも、「同じ人だったの?」、「信じられない」みたいなことが書いてありました(笑)。その運動会は、デビューして、ライブの規模が大きくなっていったりしても、「患者」たちを離れている気分にさせたくないからやったんですけど、これからも機会があれば、ぜひやりたいですね。
<B>―Instagramに運動会の様子を動画でアップされていましたが、「ちくび、イェーイ!」とか言っていましたよね(笑)。</b>
掛け声ですね。そこはまた違うキャラクターのスイッチがオンになって(笑)。チームが3つあって、フンちゃん(MINUEの弟)チーム、DJディスコさんチーム、僕のチームに分かれたんですけど、みんな掛け声がいい感じだったんで、僕は何をしようかなと考えていたら、思わずちくびが出ちゃって(笑)。(周りのスタッフにも)見ました?(と携帯電話を取り出し、映像を見せると)本当に面白かったです。
<B>―MINUEさんの振り幅がすごいですよね。</b>
普段は静かですけど、やっぱり僕も発散したいし。YOSHIKIさんみたいに、ずっとカッコいい姿のイメージだけでもっていくと、僕が50歳になって、いきなりエアロビクスの格好で出たら、みんながビックリするだろうから。少しずつ患者たちが慣れるように、頑張って見せているんです(笑)。
<B>―MINUEさんのファンも、コスプレがすごいですよね。</b>
運動会の最後のコメントで、「いままでライブのとき、メイド服で来てとかドレスコードを言ったら、みんなメイド服で来てくれたよね」って言ったら、「患者」たちが「うん、そうだよ」って。「でも、いま思うと、ライブが終わった後、皆さんがそのメイド服で、電車に乗って帰る姿を想像したら、本当にごめんなさいの気持ちだったよ」って言ったら、みんな「そうだよ~!! 」みたいに頷いて。それにちょっとショックを受けました。そんなに嫌だったのかぁって(笑)。だから、「もうしないね」って言って。ハロウィンパーティぐらいのライブだったらいいと思うんですけど、僕は毎回メイド服だったから、本当に申し訳なかったなと。
<B>―普段と人前に出る仕事のときでは、どうやってスイッチを切り替えているんですか?音楽の仕事をする日は、朝から気分が違うんですか?</b>
違いますね。意外と静かですけど、起きた瞬間から、“よし見せるぞ”みたいな気分になって。起きたらすぐお風呂に入るんですけど、ナルシストスイッチがオンになって、鏡を見ながらカッコいいなぁって(笑)。
<B>―MINUEさんは裸で寝ているんですよね。だから、起きたらそのままお風呂に?</b>
そうです。すぐシャワーをして。そして、現場に着いた瞬間から「すごく幸せだなぁ。あー、キターっ!」って。昔、「X JAPAN」さんとか「LUNA SEA」さんのライブドキュメンタリーを見ていたら、楽屋に入るときからミュージシャンモードになっていて、それを見ながらドキドキしたんです。だから、自分にもそんな瞬間がくるとは思っていなかったんですけど、やっぱりテンションが上がりますね。
<B>―仕事が終わると、その上がり切ったテンションはどうなるんですか?</b>
ツアーとかはちょっと寂しくなりますね。ツアー最終日は、だいたい終わったら、みんなと打ち上げに行って、ご飯を食べたり飲んだり。でも、僕のメンバーたち、怖い顔をしているんですけど、意外と飲めないから、つまらないんですよ(笑)。ちょっと飲んだだけで、酔っ払ってしまって。
<B>―MINUEさんは何を飲むんですか?</b>
僕はワインをよく飲みます。
<B>―お酒が強いそうですが。</b>
ハハハ。僕は酔っ払わないです。ずっと静かに飲んでいて。顔も変わらないんですよ。だから、ドラマとか映画の監督さんと飲んでいると、監督さんって焼酎を飲む方が多くて、「MINUE、何で飲んでないの?」って焼酎を飲まされたりするんですけど、僕は焼酎がちょっと弱いんで、帰りの車の中で「きょうは楽しい時間でした。おやすみなさい」ってメッセージを送ったのは覚えているんですけど、家に着いて、鍵を開けた後から覚えていないってことがあって(笑)。前に一度、起きたら、着ていた服が畳んであるし、お風呂にも入った形跡があるし、パックもしたし、蓋が開けっ放しのローションが並んでいて。本当に不思議だったんですけど、ちゃんとやっていたみたいです。やっぱり肌は大切だから(笑)。
<B>―「GRAVITY」でオールプロデュースをされていますが、MINUEさんはセルフプロデュース能力が高いですよね。</b>
そうですか?
<B>―自分を客観的に見て、魅力を最大限発揮するのは簡単なようで難しいと思いますが。</b>
いまでも難しいですよ。答えがないから。客観的に自分を見るってことは難しいし、僕のママがいつも言うのは、お坊さんってすごく正しいことを言うじゃないですか。でも、「お坊さんは自分の髪はカットできないんだよ」って。だから、自分のことを客観的に見るのは、そのぐらい難しいってことなんです。だから、ママがいつも「私の話を聞いてよ」って言うんですけど、僕は「うるさい、嫌だー!」みたいに言って、時間が経つと、「あ~、ごめんなさい」って後悔していたんで、最近はママの話をちゃんと聞くようになりました。「GRAVITY」のときも、15曲レコーディングが終わって、何が一番いいかなって考えていたとき、ママが客観的に見て、「タイトル曲は『GRAVITY』にして、PVは一人で、真っ白な中で撮ったほうがいい」って。「えー、真っ白は嫌だ。ロックバンドといえば黒いイメージじゃない?」って言ったら、「メイクも濃くしないで、ただ真っ白な中で撮って、全部できるっていうことを見せたほうがいい」って言うんで、最初は納得できず、「なんでワンマンバンドみたいにやるの?」って反抗していたんですけど、「ちゃんと考えてみて」って言われて。それから、いろいろ考えて、またママの話を無視したら、後悔するかなと思って、ママの意見を取り入れました。結果的に、日本の芸能人の友達からの反応も良くて、みんなから「いいよ」って言われているんで、ママには感謝している気持ちは言っていないんですけど、本当に感謝しています。
<B>―MINUEさんのお母様は、日本で演歌歌手として活動されたことがあるんですよね。歌もお上手だし。</b>
でも、ちょっと残念なのが、ママは日本のスナックとかカラオケバーっていう文化を知らないんですよ。だから、教えてあげようと思っていて。ママは歌がすごく好きだから、眠れないときとか、一人でカラオケに行くみたいなんです。そういうとき、カラオケバーがいいですよね。
<B>―一緒に行ったら良さそうじゃないですか。</b>
いや、一緒に行かないですよ。一緒に飲んだら、説教されたり、怒られたりする流れになっちゃいそうなんで(笑)。
<B>―前回、動画インタビューのとき、「ナルシストっぽい顔を見せるのが恥ずかしくなってきた」と言っていましたが、どうしてですか?</b>
男性ファンの方を増やしたいなと思って、自分がファンの気持ちになって想像してみたんです。例えば、「GRAVITY」を聴いて、「いい声だな」、「いい音楽だな」と思って、どんな人だろうと、僕のInstagramを見てドヤ顔とか、お風呂上りのナルシストな写真が出てきたら…。そう考えたら恥ずかしくなってきて(笑)。いままでは、女性ファンだけを意識しながら写真を撮って見せていたけれど、男性ファンもほしいと考えると、僕が好きだった「X JAPAN」さんもそうだし、そんなお風呂の写真は撮っていないなと思って。僕も大人になりました(笑)。そういう写真は、ファンクラブ向けに載せようと思います。
<B>―最近はバナナとマンゴーをミックスしたジュースを飲んでいるそうですが、他に健康のために食べているものなどはありますか?</b>
朝起きたら、プチトマトを食べるといいと聞いたので、意識して食べていますね。基本的には好きなものを何でも食べたりするんですけど、しょっぱいものは、もともと食べないです。肉も塩とかソースなしで食べますから。だから、日本で焼肉屋さんに行って、「塩なしでお願いします」って言うと、ビックリされますね。
<B>―先ほども、お風呂の話が出ましたけど、こだわりのお風呂グッズなどはあるんですか?</b>
日本のドラッグストアで売っている、「KNEIPP」という入浴剤を気に入って使っていますね。オレンジ色のパッケージなんですけど、自分で買いました。
<B>―入隊が控えていますが、ファンにはどんなことを伝えたいですか?</b>
すでにいろいろな写真集も撮ったし、曲もたくさん作ってPVも撮っておいたんで、いままでもドラマや映画の撮影で、しばらく日本に来られない時期とかもあったし、そういう考えで待っていたら、僕が兵役に行っても、そんなに寂しくない時間になるんじゃないかなと思います。僕がいない間も、作品はずっと出るから、楽しみにしてほしいです。
<B>―除隊後の活動については、どんなことを考えていますか?</b>
今回日本でメジャーデビューし、日本からのスタートですけど、その後はヨーロッパとか、全世界で活動できるようになりたいと思っています。まずは、日本でフェスにも出たいし、音楽の活動はもちろんですけど、それ以外にも、頑張ってイントネーションとかを勉強して、演技ができるようになりたいし。これからの30代がすごく楽しみだなって思っています。
今回のメジャーデビューは、レコード会社側から、韓国に興味がない音楽ファンに対しても、「勝負できそうな音楽をやっている」とアーティストとしての力量を高く買われてのこととか。MINUE自身も、入隊で活動は一時休止となるが、しっかりと除隊後のビジョンも描きながら、30代を楽しみにしていると目を輝かせていたのが印象的だった。
今後のさらなる活躍も楽しみだが、まずはデビュー曲であり、入隊前最後の作品となる「GRAVITY」で、MINUEが伝えたかった想いをしっかり受け止め、また次にどんな作品を発信してくれるのか、期待して待ちたい!
スタイリスト:手塚陽介
ヘアメイク:仲田須加
日本1stシングル「GRAVITY」11月16日リリース!MINUE(ノ・ミヌ) からメッセージが到着!
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