俳優チ・ジニが“涙の演技”の難しさを打ち明けた。

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チ・ジニは18日午後2時、ソウル・鐘路(チョンノ)ソウル劇場で開かれた映画『古い庭園』(監督:イム・サンス/制作:MBCプロダクション)の試写会後、記者会見で「嗚咽するシーンで目薬を使った」と率直に明かし、注目を集めた。

『古い庭園』は、80年代の激変期を背景にしたファン・ソギョン作家の同名小説を映画化した作品。学生運動に積極的に参加し追われる身になった“ヒョヌ”(チ・ジニ)と、彼の身を隠す間に恋に落ちた“ユニ”(ヨム・ジョンア)のラブストーリーを描く。

映画は17年間刑務所で暮らしたヒョヌが、出所後すでにこの世を去ったユニを恋しがるところから始まる。彼女の悲劇的な知らせを聞いても黙っていたヒョヌは、食事中に突然、涙を流し、トイレに行って鏡越しに歯の間に挟まったサンチュを取ろうとする。

劇中チ・ジニは声を出して泣くことはないが、抑えた内面演技と一滴の涙で、恋人を失った男の悲しみをリアルに表現した。

しかし、映画を見た人々が最高と評するこのシーンには、知られていない裏話があった。チ・ジニは「おかしなことに、時々、ご飯を食べていると涙が出る時があって、とくに難しくはなかった」「だけど、映画のような状況みたいに、涙がポロポロと流れ落ちるのは不可能で、目薬を使った」と打ち明けた。

チ・ジニはまた「正直に言って、そういう小道具を使ったなどということよりも、観客がどう感じるかが重要だった」とつけ加え「正直すぎたかな」とつぶやき、周囲を笑いの渦に巻き込んだ。

これに、演出を担当したイム・サンス監督は「そのシーンが初日の撮影で、チ・ジニさんがどうやって演じるか見守っていたが、Take2でOKが出た」「モニターで見ながら鳥肌が立った」と称賛した。

しかし、チ・ジニの“良心の告白”はこれで終わりではなかった。「原作を読んだか」という質問に、「実は、礼儀上小説の3分の2まで読んで本を閉じた」とひょうひょうと答えた。

チ・ジニは「どうしても原作からストーリーを持ってきたので、礼儀上小説を読んだが、なかなか進まなかった。すでにシナリオを見ていたので、本の中の人物に感情移入ができなかったせい」と明かし「とりあえずシナリオに忠実に、監督の要求に最大限合わせた」と説明した。

しかし、すぐに「このコメントが記事で悪く書かれてしまうかも知れないから、小説は最後まで読んだことにしないと」と発言を覆し、再び取材陣を笑わせた。

チ・ジニはまた「誰もが同じ瞬間に泣いて同じ瞬間に笑う映画に飽きていたし、僕もそんな芝居をすることに飽きていた」「しかし、この映画はラブストーリーと言ってもズルズル引っ張らないし、80年代の背景だが内容を粋に演出し楽しく撮影できた」と、作品に満足感を示した。

チ・ジニの感動の“目薬演技(?)”は、来年1月4日に披露される。



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