次男・金正哲氏（金正恩委員長の実兄）の近況に関心集中…金正男氏殺害で

北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男（キム・ジョンナム）氏（45）が殺害された中、次男・金正哲（キム・ジョンチョル）氏（35）の近況にも関心が寄せられている。

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　故金正日（キム・ジョンイル）総書記と故高英姫（コ・ヨンヒ）氏との間に生まれた2男1女の長男で、金正恩委員長の実兄にあたる金正哲氏は労働党の宣伝部で重要な役割を遂行していることが伝えられた。

　15日、米・自由アジア放送（RFA）は平壌（ピョンヤン）の高位層と長期的に交流する外交消息筋の言葉を引用し、「金正哲は公開肩書なしに活動中」と報道した。

　同消息筋は「音楽に才能のある金正哲氏が主要芸術団の公演業務を企画、推進する任務をおこなっているようだ」と述べた。海外を渡り歩いていた金正男氏と違い、金正哲氏は弟である金正恩委員長に政治的に威嚇対象となる存在ではないとの説明だ。

　デニス・ハルピン元米下院外交委員会アジア専門スタッフは「金正哲は平壌に住んでおり、金正恩委員長に忠誠を尽くしているようだ」としながら、「身辺に危険は及ばないだろう」と分析した。また、「金正男は金正恩委員長と母親が異なる上、家族の一部が脱北するなど、金氏一家に忠誠していないという差がある」と付け加えた。