2014年に韓国で開催されたガステックの展示場(資料写真)=(聯合ニュース)
2014年に韓国で開催されたガステックの展示場(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国造船大手の現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業の最高経営責任者(CEO)が、来月日本で開幕する国際ガス展示会「Gastech(ガステック) Japan 2017」にそろって参加し、液化天然ガス(LNG)船舶の受注に向けた営業活動に乗り出す。 展示会は4月4~7日の4日間、千葉県の幕張メッセで開催される。 ガステックは1年半ごとに開かれる世界最大規模のLNG、液化石油ガス(LPG)、天然ガス産業の展示会だ。今回も韓国をはじめ日本、フランス、ドイツなど約300カ国・地域の造船会社と油田開発会社約600社の参加が見込まれている。 ガステックは世界ガス会議(WGC)、国際LNG会議とともに世界3大国際ガスイベントに数えられ、石油大手のBP、シェブロン、エクソンモービルや船舶会社が多数参加する。 展示会では現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業がそれぞれブースを設置し、LNG船、浮体式LNG生産貯蔵積出設備(FPSO)、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)などの模型を展示してこの分野の生産技術を集中的にPRする計画だ。 2011年に韓国で初めてFSRU分野を開拓した現代重工業グループは、これまでにLNG船計92隻を受注し、77隻を引き渡した。大宇造船は世界最多の153隻のLNG船受注実績を持っており、このうち51隻が今後引き渡される。サムスン重工業は展示会でLNG分野を網羅した技術フォーラムを開催し、技術力をアピールする方針だ。 韓国の造船大手がガステックに積極的に参加する理由は、LNG設備の発注が目立って増加しているためだ。欧州系石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルはこのほど、LNGの需要が今後年間4~5%ずつ増加するとの展望を示した。 実際に今年に入ってLNG船とFSRUの発注が急増し、技術力で先行する韓国の造船会社が相当数を受注している。業界関係者は「LNG産業の最大の市場が広がり需要が増えているだけに、LNG船の分野を先導してきた韓国企業としては積極的に営業を行う良い機会だ」と述べた。
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