北朝鮮の代表団。左から金与正氏、金永南氏、崔輝氏、李善権氏(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮の代表団。左から金与正氏、金永南氏、崔輝氏、李善権氏(資料写真)=(聯合ニュース)
◇文大統領 正恩氏妹らの北代表団と10日面会  青瓦台(大統領府)は8日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が平昌冬季五輪に合わせて訪韓する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏らの北朝鮮高官級代表団と10日に面会し、昼食会を開くと発表した。北朝鮮の代表団は9日午後、専用機で仁川国際空港から韓国入りする。金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が団長を務め、団員には与正氏や崔輝(チェ・フィ)国家体育指導委員長、李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長が含まれている。9日夜の平昌五輪の開会式に出席し、11日まで韓国に滞在する。代表団は文大統領との面会で金委員長の親書を手渡す可能性がある。◇国連に崔氏の制裁除外を正式要請 平昌五輪代表団の一員 平昌五輪に合わせて北朝鮮が派遣する高官級代表団に国連安全保障理事会の制裁対象に指定されている崔輝(チェ・フィ)国家体育指導委員長が含まれていることを受け、韓国政府は7日(米東部時間)、国連に同氏に対する制裁対象からの除外を正式に要請した。国連消息筋が同日、明らかにした。崔氏は国連安保理が北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受け、昨年6月2日に採択した制裁決議で国連加盟国への渡航禁止の対象に指定された。◇米朝の接触なるか 文大統領の「仲裁外交」に注目 平昌五輪開会式に米政府代表団のトップとして出席予定のペンス副大統領が8日訪韓し、9日には北朝鮮の高官代表団の一員として金正恩・朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏らが韓国入りすることを受け、朝鮮半島情勢の行方を左右する外交の舞台で文在寅大統領が見せる米朝間の「仲裁外交」にスポットが当たっている。平昌五輪を機に平和に向けた流れを作ろうとする文大統領は、最大の対立軸である米朝の対話の接点を探り、仲裁できる機会を得たといえる。◇渦中の李明博元大統領 平昌五輪開会式に出席へ 検察が李明博(イ・ミョンバク)元大統領の側近の裏金疑惑などについて捜査を進める中、李氏は平昌五輪の開会式(9日)に予定通り出席することを決めた。李氏の秘書室は8日、「3回の挑戦の果てに招致を実現させた世界の祝祭が成功することを願う心から(開会式への)出席を決めた」と伝えた。これに先立ち、検察は25日の平昌五輪閉幕後に李氏から事情聴取する方針を固めたと伝えられた。◇北朝鮮芸術団 公演で韓国歌謡曲を披露へ 北朝鮮・三池淵管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長率いる同楽団員の約140人からなる芸術団が8日に平昌五輪の競技場に近い江陵アートセンターで行う初公演で、北朝鮮でも親しまれている韓国の歌謡曲を多数披露するようだ。前日に行われたリハーサルで練習した曲には、イ・ソニの「Jへ」、シム・スボンの「男は船、女は港」、チェ・ジニの「愛の迷路」などが含まれていたという。これらの曲は外国の名曲や北朝鮮の曲と一緒に、この日の公演で演奏されるレパートリーに加えられると予想される。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0