俳優クォン・オジュンとのインタビューは愉快だ。さばさばとした性格がそのまま表われ、そばにいる人まで気分よくさせる人だ。「距離感なく接する様子が、芸能人らしくない」という言葉で挨拶を投げかけると、「僕もむしろ、芸能人の方が接しづらいです」と笑って答える。

シン・ヒョンジュン の最新ニュースまとめ

去る2日、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェでこのように始まった彼とのインタビューは、長く感じる1時間ではなく、あっという間の1時間だった。『キム館長VSキム館長VSキム館長』(8日公開)に、カンフー道場を運営するキム館長役で出演したクォン・オジュンは、代役なしで全てのシーンを熱演した。
「常にアクション俳優を夢見ていたが、10年目にして願いを叶えた」と感想を明かした彼は、撮影に入る3か月前から、1日8時間ずつ練習し、努力を惜しまなかった。本人は実際にカンフー3段だが、映画ではウシュ(太極拳)を見せるということで、新しい動作を習わなくてはならなかった。
「ジャッキー・チェンが披露するのがカンフーならば、ジェット・リーが見せるのがウシュです。ジャンルは似ているけど、少し派手で技術が多様です」
彼の熱演のおかげで、道場を素材にした映画『キム館長VSキム館長VSキム館長』は、その面白味を数倍アップさせた。

「他のキム館長(シン・ヒョンジュンチェ・ソングク)たちとは異なり、僕はキレイどころとして出演しています。完璧ではなく、ちょっと足りなく見せる部分は、僕自身の雰囲気を活かしたコメディです。僕1人のユーモアかどうかはわかりませんけど…」
自身に対する評価は、未だにプレッシャーになるようだ。演技を専攻したり、特に学んでもいないという理由で、自らが自身の演技を評価する時には、彼は口癖のように「それなりに」という単語を強調する。「今回の撮影は、アクションが死ぬほど大変だったが、それなりに満足しています。演技に対する欲はどんどん大きくなるけれど、今はやりたいキャラクターを探すよりも、僕が上手くできる、僕に合う役柄でファンに近づこうとしています」

それでも、彼に優先順位を並べてくれというと、第一は仕事ではなく“家族”だ。いつでも夫人と息子と共に行動する。MBCドラマ『ファンタスティック・カップル』の出演オファーが入った時も、海外撮影が長いからと断った。『ファンタスティック・カップル』が高い人気を博し、内心寂しい思いをしたのではないか。
「そういう話が多くて、僕がインターネットサイトに書き込みもしました。監督が僕の友達なのでヒットして嬉しい、と。人気にはこだわりません」
彼の言葉を聞いて、肯定的で楽天的な性格ではないかと尋ねると、彼は「それは性格ではなくて、人生の方式」と訂正する。「僕は幸せを小さく考えています。家族というものの中で、充分にそれを手に入れていますしね。人々は幸せをつかもうと、四葉のクローバーを探そうとするじゃないですか。三葉のクローバーの花言葉は“幸運”なのに、それはそのまま踏んでしまいます。僕は幸運ではない幸せを、身近に置いて生きています」

家族の他に、芝居と同じくらい彼の人生で大きな比重を占めるのは、ボランティア活動。去る3日、ソウルサイバー大学社会福祉学科を卒業した彼は、<天使を助ける人々の会(www.1004mo.or.kr)>を自ら運営している。

「2001年に、家族の中の1人が難病患者と誤診を受けたことがあります。2週間だったけど、人生を悟った時間でした。その時からボランティアを知り、ボランティア活動を体系的にするためには社会福祉士の資格証が必要だと知り、学校に通うことにしました」
彼の言葉を借りると、ボランティア活動の初段階は“胸がいっぱい”になること。人助けをすると気分がよくなるということ。その次の段階は“ありがたみ”だ。むしろボランティアを受けているということをわかるようになるという。

少し前には、あるテレビ局のバラエティ番組に出演し、6歳年上の夫人との恋愛時代のエピソードを打ち明けたことにより、夫人オム・ユンギョンさんがインターネット検索語1位になって、個人ホームページがダウンしたりもした。
「妻の家族に結婚を反対されて、妻の誕生日に婚姻届を出したというエピソードを話しました。今も僕たちは、夫婦中心に動き、生活しています。僕の息子にも早く彼女ができたらいいですね、ハハハ」

その秘訣は何だろうか。彼は「愛を遠ざけない」と言葉を続ける。「よく、結婚して子供を産むと、恋愛する時の感情は遠ざけてしまうじゃないですか。子供を育てて金を稼ぐことが、人生の中心を占めるらしいですね。そうなるともっと大変じゃないですか。だから僕は、愛を遠ざけないのです」


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<b>映画『キム館長VSキム館長VSキム館長』 “コミカル3人衆”集結</b>

去る2月8日に公開された『キム館長VSキム館長VSキム館長』は、3人の“キム館長”が、村のボスになるためのコミカルな対決を描いた作品。テッキョン(韓国の伝統武技)のキム館長シン・ヒョンジュン、剣道のキム館長チェ・ソングク、カンフーのキム館長クォン・オジュンが、忠清道(チュンチョンド)の小さな村の中華料理店“武林閣”を舞台に、修練生誘致を巡って対決する。

1人息子トリョンと暮らすテッキョンのキム館長(シン・ヒョンジュン)、グータラ者の剣道のキム館長(チェ・ソングク)、この2人の対決に割りこむ村一番の“イケメン”カンフーのキム館長(クォン・オジュン)。彼らの鬼気迫るアクションと、整ったルックスを無視した“壊れる”コミカルな演技は、華麗に繰り広げられる三国武術アクション劇で、今まで見たことのない新しいジャンルを披露している。


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