左からカラム、セヨン(MYNAME)、インジュン
左からカラム、セヨン(MYNAME)、インジュン
プライベートでも仲が良く、最近は舞台にも数多く挑戦し、演技力も高く評価されている「MYNAME」セヨンと、カラム、インジュン(Wキャスト)の3人が出演することで話題の舞台「僕らの選択」(5月19日~24日上演)。

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 同作は、余命宣告され、生きることに絶望した男と、すべてが上手くいかず、自暴自棄になっている男、この自殺願望を持つ2人が出会い、死ぬ方法を一緒に探し、死ぬために必要なお金を必死に稼ぐ中で、生きがいを感じながら頑張り、最後に最高の選択をする過程をコミカルに描く物語。
笑いと感動が入り混じるストーリー展開に加え、高校の同級生で、以前も舞台「いつだって最高の友達」で共演したセヨンとカラム、同じグループで活動していたカラムとインジュンという3人がどのような化学反応を起こすのかも注目だ。

 そんな3人に本番前日、公演会場となる東京・新宿シアターモリエールにて、共演する感想や作品にかける意気込みなどを聞いた。セヨンを真ん中にし、両サイドにカラム、インジュンが座るという並びで、セヨンとインジュンがカラムをいじるという構図が自然に出来上がり、3人が絶妙な掛け合いを見せながら、冗談を飛ばしつつも、率直な心境を語ってくれた。


-まずはそれぞれ演じる役どころから教えてください。

カラム:まず、この作品は2人芝居で、サトルとケンジという役しか出てこないんですけど、僕はケンジを演じます。ケンジは病気にかかって余命宣告を受けたんですけど、いろんな辛さからいろいろ諦めて、すっきり自殺しようって選択をします。でも、もともとはピュアで純粋なので、自殺に向かっているのに楽しんでいるし、家族思いの子です。

インジュン:僕もケンジ役で、カラムの言った通り家族思いで、自分が病気になっても、それを表面的に見せない人です。

セヨン:僕はサトル役です。外見と中身がぜんぜん違う人です。同じ言葉でも、その言葉の中に別の感情を入れるキャラクターですね。


-3人は普段から仲が良いじゃないですか。

セヨン:仲良くないです!(笑)

カラム:僕はすごく仲が良いと思いますよ。

インジュン:僕もそう思っているんですけど。それが勘違いだったっていま気づきました(笑)。

セヨン:ハハハハハ。

カラム:こうやって新しいことに気づいていくっていう。

セヨン:冗談です。


-ハハハ。そのやり取り自体、仲が良いなと感じますが、3人で1つの作品に出演すると聞いたときは、どう思いましたか?

セヨン:気持ち悪かったです(笑)。

カラム:ものすごくうれしくて、踊りながら大喜びでお母さんに電話して自慢しました。「セヨンとやるんだよ!」「また!? 」みたいな(笑)


-セヨンさんとカラムさんの舞台共演は2回目ですもんね。

カラム:だから、お母さんも知っていますよ。セヨン君とやったとき、一番楽しく仕事ができたから。

セヨン:ママに言っておいて。それ勘違いだから(笑)。

カラム:そっか。じゃあ、きょうママに電話しないと。

セヨン:ハハハ。こういう会話ができるぐらい、本当に問題がないっていうか、心配がなかったんです。二人共、日本語が上手いし。だから、今回は、ただ演技だけを頑張ればいいかなと思ったのに、セリフが多くて、逆に難しかったです(笑)。

カラム:仲が良すぎて、油断しちゃうところもあるじゃないですか。お互い信頼しすぎていて、緩めになっちゃって、練習しなかったらどうしようって思っていたんですけど、一番練習しなかったのは、結果僕でした…。

セヨン:そうです。僕ら2人は油断とかしないです!

インジュン:1週間でセリフを全部覚えて、すぐに本をおいて、そのまま動きを始めたんですけど。

セヨン:仲が良いのと仕事は別なんだから、油断するなんてありえない。

インジュン:プロとしてダメなところを気づいてほしいなって思いました。

カラム:僕は1週間前に台本をおろしたんで…。

セヨン:俺らは1週間で台本を置いたのに、こいつは1週間前に置いたんです。。いまも台本を見てるよ。

カラム:(目の前に置いている台本をチラ見して)不安ですから。

インジュン:覚えてないからです。

カラム:だから、セヨン君にすごい迷惑かけちゃって、すごい申し訳ないなって。


-カラムさんって、もともとセリフ覚えは遅い方ですか?

カラム:遅いです。しかも、今回は量が多いんで、一番苦労したんじゃないかっていう。記憶力があんまりよくないんで(笑)。

インジュン:得意じゃないらしいです。

セヨン:覚え方も違いますよ。こっち(インジュン)は勉強みたいな感じで、台本を頭からかかとまで全部覚えるみたいな感覚。

インジュン:そうです。

セヨン:僕は覚えるのは得意で、ただ読んで、自分が話したいように変えるみたいな。

インジュン:内容を入れておくっていう。

セヨン:こっち(カラム)は覚えが良くない、みたいな(笑)。

カラム:僕は台本読み合わせで慣れていくんですけど、今回は読み合わせがすごく短かったんで。

セヨン:1日で終わった(笑)。

カラム:2人とも次の日には、もういいから立ち上がろう、みたいになっちゃって。分かるんだけど…。

セヨン:動きながら覚えるのが早いってば。

カラム:僕はとりあえず、座って台本読み合わせをしてから。

インジュン:人のせいにしますね~。

セヨン:俺らのせいにするんだよね。

インジュン:プロとして恥ずかしくねーのか!

セヨン:しょうがないですね、こいつ!

カラム:ハハハ。結果、2人だけ早めに覚えちゃって、ちょっと寂しいなと思いましたね。


-きょうは本番前日ですけど…。

インジュン:危ないですよ。

カラム:見てくださいよ(と目の前に置いていた台本を持って)、まだ見てますよ。危ないです。
一同:ハハハハハ。

セヨン:でも、最後にはちゃんとまとめてきます。正直、本番は0.1%の心配もないです。大丈夫です、カラムとインジュンだったら。

カラム:プレッシャーですね~。

セヨン:マジで、マジで。

インジュン:こういうの見たことあります?カラムは3場をやっているのに、7場に飛んで、また3場に戻ってきたりとか。そういう流れで芝居をやっているんですよ。

カラム:まだ頭の整理ができていないんで。


-でも、そういうのにセヨンさんが上手く対応しているんですよね?

インジュン:もちろん、全部引っ張っていますよ。

カラム:だから、セヨンのすごさを今回また改めて感じてしまって。まぁ、セヨンの事務所にもセヨンにもすごい感謝しています。

セヨン:いや~、僕らの舞台は問題ないと思います。自信あります!


-セヨンさんとインジュンさんは、「獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ」 (韓国放送名:「パワーレンジャーダイノフォースブレイブ」)で共演しましたが、舞台は初共演ですよね。

セヨン:お互いにガッツリ演技ができることになって、本当にうれしいです。演技の部分でも認めているし、プライベートでも仲良しでずっと会っているから。ま、でも今回一緒に仕事をして、もっと深いところまでいってみたら、インジュンのすごさが分かりました。本当に普段、バカみたいなんですよ(笑)。余計なことしか言わないんで。でも、舞台に立ったら、怖いぐらいその姿がまったくないんです。それが素晴らしい。プロ意識が高いなぁと。

インジュン:だから、生き残っているんじゃないですか(笑)。でも、「パワーレンジャー」のとき、一緒に芝居をするシーンが少なくて、残念だなと思っていたんです。今回は2時間出ずっぱりで、一緒に芝居をやるじゃないですか。しかも、(セヨンは)僕より芝居を早く始めているから、見習う部分もたくさんあるし、相談する仕方も僕とすごい合っていて、相談しながら「このシーンはこうやっていこう」っていうのをちゃんと引っ張ってくれたり。それで、いい感じに出来上がっているんで、たしかに安心感はありますね。


-セヨンさんは、カラムさんとインジュンさんの2人とコンビを組むわけですが、違いを感じたりしていますか?

セヨン:全く違いますね。でも、両方とも炭酸があるコーラとスプライトなんですけど、こっち(インジュン)はコーラで、こっち(カラム)はスプライトみたいな感覚なんですよね。色も違うし、味も違うんですけど、例えば具体的に言うと、こっち(カラム)はコミカルな演技が得意なんです。面白さの中で、辛さや悲しさを見せられる。こっち(インジュン)は重く深い感情の中で、ちょっとずつ面白さを見せられる。だから、2人ともたくさん魅力があって、正直、初めて練習したときは難しかったんですよ。どっちにも合わせなきゃって。でも、稽古をしながら本当に演技の勉強にもなったし、日本語の勉強にもなったし、面白かったです。同じセリフなんだけど、2人が表現する感情ってやっぱり違うから、すごい良いです。

インジュン:でも本当に思うのは、やっぱ自分と合わなかったら、芝居をするのがけっこう大変なんですよ。そういう意味で、今回は僕的に、セリフが慣れてきて、芝居のスタイルが合うなと思って、本をおろしてから、ラクになっていきました。だから、たぶん見る人たちも僕の新しい芝居を見ることができるんじゃないかなと思うし、カラムとは全く色も違うので、カラムのとき、インジュンのときで、セヨンがどう変わるのか、というのも面白いと思います。今回は見せられるものがたっぷりあると思うので、楽しみにしてください。

セヨン:本当にどっちも良いですよ!


-カラムさんとインジュンさんは同じ役を演じますが、お互いどう見ていますか?

カラム:(インジュンは)しっかりしているから、なんていうんですかね。基本がちゃんと整っているっていうところが勉強になったし、マネしたりしました。

インジュン:お互いマネしているんですよ。僕もカラムのマネをして。

セヨン:こっち(インジュン)は基本の発声とか発音とかが上手いし、台本通りでちゃんと感情を入れて。

カラム:(小声で)僕、そんなんムリですもん。

セヨン:地震が来てもぜんぜん倒れない建物みたいな感覚で、こっち(カラム)も倒れないんですけど、外側がカッコいい建物みたいな感覚なんです。

インジュン:ハハハ。一瞬、聞きながら、“なぜか褒めるなぁ”って思ったんだけど(笑)。「外側だけカッコいいってなんなん?」って。顔かよって(笑)。

カラム:普通に見ていると、芝居的には一番上手そうな感じですけど、違っています。

セヨン:でも、逆に僕言うね。それが俳優として大事な部分だと思います。インジュンにもずっと言っていたのが、「基本はちゃんと持っているから、カラムみたいな“間”をちゃんととったら、相当レベル高くなるよ」って。僕ら(セヨンとカラム)って、インジュンより基本の実力が足りない方だから。

カラム:違います。セヨンは基本がちゃんとできているから。ダンスもそうですけど、基本にすごいこだわっている子なので、僕にも「基本がないとダメだよ」って。

セヨン:でも僕は今回、インジュンに比べたら、まだまだだなと感じて。

インジュン:どういうことですか!? なんで俺の話をするの?ずっと俺の味方だったのに(笑)。でも、僕が持っていない要素をカラムが持っているから、今回はカラムが持っているもの、セヨンが持っているものを自分の中に吸収できたら、さらにプラスになるなって思うんですけど、分かっていても、難しいことなんで…。だから役者として、今回2人を見習って、さらにステップアップして、また次につなげたいなと思います。


-セヨンさん、カラムさんは今回どんな意気込みで臨もうと思っていますか?

セヨン:今回は仲良し3人でやるってどうなるかなって心配はあったんですよ。油断する部分も絶対あるんじゃないかなって。そうならないように、僕は頑張っています。そして、1人でサトルを演じるんですけど、ケンジを引っ張っていかなきゃいけないキャラだし、ケンジをもっと明るくするのがサトルの役目だと思っているんで、そこを意識して演じていきたいと思います。

カラム:僕は、才能はあるけど、努力しないタイプですからね~(笑)。

セヨン:そうです。こっち(インジュン)はずっと努力をして、才能を作る感じなんですけど、こっち(カラム)は才能があっても努力はしないから。

カラム:実はですね。

セヨン:(カラムの言葉をさえぎって)うるせーよ!(笑)。舞台の上で才能を見せられる人だから、心配していないです。

カラム:言わして!この3人の中で、一番舞台経験があると思うんで、勝手にレベルを決めて、俺上手いんだろ、と思っていたんですけど、大きな勘違いでした。稽古入って、セヨンは上手いってことを知っていたんだけど、さらに上手くなっていたし、インジュンは初めての共演ですけど、“こんなにちゃんとできるんだっけ?”ってビビって、そこから焦って集中できなかったし。とにかく、今回は僕だけ頑張れば、良い舞台になりそうです。

セヨン&インジュン:そんなことないですよ!

セヨン:俺らが一緒に頑張らないと、良い舞台にならない。

カラム:だから、セヨンに頼っちゃいますね。僕が少し間違ったら、この子が大変になっちゃうから。セリフ自体がそうなんですよ。僕がヘンなところに引き込むと、一緒について来なくちゃいけないから。

インジュン:きっかけ的な言葉を全部こっちが持っているんですよ。

セヨン:ケンジがきっかけを出して、サトルがそのきっかけで内容を説明して引っ張っていく感じなんで。だから、きっかけを間違うと、いきなり後半になるかもしれない(笑)。

カラム:きっかけを間違った場合、セヨンがどう対応するのか、ってことも楽しみですね。


-命、死という重いテーマをコミカルに描いたストーリーということですが、見どころを教えてください。

カラム:自殺の仕方を2人で楽しみながら、探して試してみたり、結果自殺ヘルパーから手伝ってもらうんですけど、そこまでの2人とのやりとりっていうか。自殺に向けて、コミカルに舞台を引っ張っていくのが見どころです。

セヨン:めっちゃ甘いものを食べるのに、ちょっとだけしょっぱいのがくると、もっとおいしいじゃないですか。そんな感じで、面白さの中での感動がたくさんあって、すごい良い話だと思います。ただ面白いだけだったら、それが面白いと感じられないから。めっちゃ重いのは見たくないという人もいると思いますが、どっちも見せられる舞台だと思います。

カラム:なるほど、いろんな味が楽しめると。

インジュン:内容だけ聞くと、重い話だと予想しちゃうじゃないですか。でも、それをコミカルに演じるので、そこまで重くないし、内容もすごく分かりやすいし、伝えたいメッセージも分かりやすいと思います。

セヨン:自殺という言葉で、怖いと敬遠する方もいると思いますが、舞台を見てください!めちゃ明るくて、良い話だと思います。


-「僕らの選択」にちなんで、いままでで「最高の選択」だったなと思うことは何ですか?

カラム:この仕事を選んで、ファンの皆さんと出会ったこと。芸能界に入ったことを1回も後悔したことがないし、すごく良い出会いもあったし、“生まれ変わっても、この選択しちゃうんじゃない?”って思います。会社の方、ファンの方もそうだし、いろんな縁があって、普通の一般の人生を過ごしていたら、絶対に会えないような方とつながりを持てたし、普通の方よりいろんな方から愛され、応援してもらっているんで、すごい幸せですね。

セヨン:僕は、ほかのグループじゃなくて、「MYNAME」を選択したことが一番良い選択だったと思います。やっぱり練習生の期間が長かったし、デビュー前、いろんな事務所からラブコールをもらったこともあったんですけど、いま考えると、「MYNAME」になれて本当にうれしいなって。もちろん、「MYNAME」よりレベルの高いグループもいっぱいあるし、あのグループに入っていたらどうなっていたんだろう、と思ったことがないと言ったらウソになりますけど(笑)。「MYNAME」のメンバーになれてうれしいし、人生でこんだけ応援してもらったり、愛されたりすることはないじゃないですか。僕もカラムと一緒で、生まれ変わってもこういう仕事をするし、好きなんですよね、本当に。正直言うと、準備期間って辛いんですよ。でも、ステージに立つとその辛さが吹き飛んで、ファンの方の前で過ごせる時間がとっても幸せなんです。選択に後悔はないです。

インジュン:僕は、日本で活動することを決めたこと。やっぱソロ活動をするようになってから、僕は日本向けでやりたいなって。特に2018年はそれでいこうと思って、2017年の年末から、日本でいろんな作品やライブ、ファンミとかを頑張ったので、その結果、2018年も3つの作品に出演しているじゃないですか。日本で頑張ろうって決めた選択が、やっと結果が出始めているし、やりがいも感じているんで、その選択が僕にとって一番だったと思います。やっぱり、いままで大国男児として、大きい会場でイベントができたことも、韓国での活動も、日本のファンの皆さんの力があったからこそ、いまの自分がいると思うので、1人になって寂しいときもあるんですけど、皆さんがついてきてくれるので、それがうれしいです。

セヨン:そして、インジュンと出会ったのが僕らの選択です。


 仲が良いからこそ、その長所と短所をしっかり把握し、それぞれの良さを最大限に引き出そうと稽古を積んだセヨン、カラム、インジュンの3人。最高の選択を経て、この舞台に立つ3人が、「僕らの選択」ではさまざまな出来事、ハプニングを乗り越え、最後にどんな選択をするのか?24日まで上演中なのでお見逃しなく!



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