ベースキャンプ地のサンクトペテルブルクのスタジアムで練習する韓国代表=20日、サンクトペテルブルク(聯合ニュース)
ベースキャンプ地のサンクトペテルブルクのスタジアムで練習する韓国代表=20日、サンクトペテルブルク(聯合ニュース)
【サンクトペテルブルク聯合ニュース】サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグF組の韓国代表は24日午前0時(日本時間)、ロストフナドヌーで第2戦のメキシコ戦に臨む。初戦でスウェーデンに敗れ黒星スタートとなった韓国にとって、メキシコ戦は落とせない試合だ。また、20年前のW杯での雪辱を晴らすチャンスでもある。 韓国は18日のスウェーデン戦で0―1と敗北した。メキシコにも敗れ2敗となれば1次リーグ敗退がほぼ決まる。この試合の3時間後に行われるドイツ対スウェーデン戦でスウェーデンが勝つか引き分けなら、韓国は最終戦を待たずにリーグ敗退が確定するため。ドイツ勝利なら最終戦に望みをつなぐことができる。 後がない韓国だが、メキシコは韓国より高い実力を誇る中南米の強豪だ。国際サッカー連盟(FIFA)ランクは24位と、韓国(同57位)のはるか上だ。韓国との過去の国際Aマッチ(代表チーム同士の試合)戦績も6勝2分け4敗と上回っている。 また、韓国にとってメキシコは、1998年のW杯フランス大会1次リーグ初戦で逆転負けした因縁の相手だ。この試合、韓国は前半27分に河錫舟(ハ・ソクチュ)が先制ゴールを決めるも、河が退場になると3ゴールを奪われ敗北した。メキシコのスタープレイヤーだったクアウテモク・ブランコに翻弄(ほんろう)される韓国守備陣の姿は、今も韓国サッカー史の屈辱のワンシーンとされる。 それから20年を経て、韓国代表は雪辱を果たしたいところだが、状況は厳しい。メキシコは初戦で、FIFAランク1位で前回王者のドイツを下した。その勢いに乗り韓国も破っていち早く決勝トーナメント進出を決めようと、攻撃的なプレーを仕掛けてくるとみられる。 一方の韓国は1敗を喫している上に、守備の要であるDFパク・ジュホ(蔚山)が初戦でハムストリングを痛め、残り2試合に出場できない。チームのムードも沈みがちで、技量的に上のメキシコに立ち向かうにはつらいといえそうだ。 韓国としてはFW孫興民(ソン・フンミン、トットナム)とFWファン・ヒチャン(オーストリア・ザルツブルク)をツートップに、スピードとカウンター攻撃でメキシコゴールの隙を突くしかない。 韓国はスウェーデン戦で、エースの孫興民も含め枠内シュートがゼロだった。攻守がかみ合ったメキシコを相手に得点につなげるのたやすくない。それでも、崖っぷちに立った韓国が強い闘志を奮い立たせるなら番狂わせもあり得る。 チームの関係者は「激しい試合になるだろう」としながら、「選手が1勝を切望しているため、客観的な競技力以外の変数も結果に影響を及ばす可能性がある」と述べた。
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