「U-KISS」ジュン
「U-KISS」ジュン
待望の日本ソロデビューシングル「Phenomenal World」(4月10日発売)を引っさげ、プロモーションを展開している「U-KISS」のジュンが、4月6日(土)の大阪公演に続き、4月8日(月)には東京・渋谷TSUTAYA O-EASTにて、「JUN(from U-KISS) 1st Event 2019 ~Phenomenal World~」を開催。1部はトークショー&ミニライブ、2部はライブとそれぞれ異なる内容で、魅力を存分に発揮しながら、ファンを熱狂させた。

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 この日の東京公演2部は、オープニング映像が流れると、スタンディングフロアを埋め尽くしたファンの大歓声と熱気で、期待感が充満。そんな中、ダンサーたちと共にステージに登場したジュンは、セクシーなダンスが際立つ「All of Tonight」、グループに加入してから初のシングル「LOVE ON U」を華麗にパフォーマンスし、オープニングを飾った。

 「『JUN 1st Event 2019 ~Phenomenal World~』にようこそ~!ジュンと申します」とキリッと引き締まった表情であいさつし、大きな歓声と拍手でファンに迎えられたジュン。「初のライブだから、いろいろ足りないところはたくさんあると思うんですけど、見守ってくれる?」と客席に呼び掛け、ファンの反応を受けると、いつものニッコリ笑顔となり、「死ぬ気で頑張るから、よろしくお願いします!」と意気込んだ。

 最初に歌った「All of Tonight」は「振付がセクシーなので、ジュンには苦手な曲です(笑)。でも、久しぶりに歌えてすごく良かったです」と話し、「LOVE ON U」は「今回のイベントが初めてだから、初のシングルを皆さんの前で歌いたかったです」と選曲した理由を語った。

 そして、次の曲は「何かを始めようと思う人に、一歩踏み出す勇気を与える曲です。4月は何かを始める時期なので、この曲を聴きながら頑張ってほしいです」と紹介し、今回のソロデビューシングルのカップリング曲「Never too late」をファンの心に届くよう、感情を込めながら歌い上げた。

 ジュンが着替えに入った間、スクリーンではメンバーたちとの仲睦まじい姿が。イライとは英語の勉強、キソプとは卓球で遊ぶ様子、フンとはおごってもらったおやつを一緒に食べる姿を見せ、末っ子の無邪気な可愛らしさを覗かせ、ファンの母性本能をくすぐった。

 そして、映像の終わりに、「僕にとってのHappinessは皆さんと一緒にいる今」という字幕メッセージが流れ、再び登場したジュンは生バンド演奏で、シェネルの「Happiness」をカバー。切なくも力強く歌い上げ、ファンをうっとりさせた。さらに、ReNの「存在証明」をカバーし、客席からは「カッコいい~!」という黄色い声が飛び交った。

 今回のイベントで日本の曲をカバーしたかったというジュン。「Happiness」は日本語ができなかった頃に知った曲で、この曲を練習しながら日本語を頑張って勉強した思い出があるそうで、「歌詞の内容が、自分が大好きな人に伝えたい言葉じゃないですか。自分にとって一番大切な人たちは、あなたたちだから、あなたたちの前でこの曲を歌いたかったです」とファンに聴かせたかったと話し、「存在証明」は、大好きな「ONE OK ROCK」のTakaがおすすめしていたアーティストの曲だったので、聴いてみたらハマったそうで「1日3回ぐらい聴いています。麺料理を食べるときとか散歩のときとか(笑)」と最近のお気に入り曲だと明かした。

 次のステージでは、グローバルプロジェクトで共演したことのある宮脇詩音がスペシャルゲストとして登場し、2人でコラボ曲「Don‘t Know Why」をステージ初披露。AKの英語のラップパートをジュンが韓国語の歌詞に変えて歌い、初ステージとは思えぬほど、息の合ったパフォーマンスを見せた。

 「U-KISS」のレギュラー番組「U-KISSのマシッソU~」で、アシスタントを務めていた宮脇は撮影エピソードとして、宮脇が唐辛子をかじった瞬間、種が破裂し、飛び散ったというハプニングの3分後、イライが同じことをしたと暴露し、会場を爆笑させる一幕も。デュエットステージに戻ると、宮脇が日本語歌詞を書いた「U-KISS」の「Ready for U」を歌唱し、美しいハーモニーを響かせた。

 ジュンといえば、やはりダンス。手足の長さを生かしたダイナミック、かつしなやかなダンスパフォーマンスでファンの目をくぎ付けにした後、デビュー曲「Phenomenal World」で、キレのあるダンスを繰り出し、クールなパフォーマンスでさらに会場を熱くした。

 その熱気を切らさぬまま、スペシャルゲストとして、レーベルメイトであり、コラボ経験のある「SOLIDEMO」の佐々木和也と手島章斗が勢いよく登場。ジュンがフィーチャリングした、ファンキーでスタイリッシュなナンバー「ABSTRACT」で、会場の雰囲気を一段と盛り上げた。

 ジュンは「SOLIDEMO」を“メル友”だと紹介し、久しぶりに会い、彼らとステージでコラボできたことをうれしそうにし、「SOLIDEMO」も「お客さんが温かくて、僕らもうれしかったです」と感想を。続けてもう1曲、イライとジュンのユニット曲「Face Off」を3人で披露。ジュンがラッパーとしての魅力もたっぷり発揮しながら、3人でヘッドバンキング、そして、観客とのコール&レスポンスでフロアを一体に。3人は熱く燃え尽き、ジュンはステージを後にする2人と熱くハグをし、「アイラブユー」と投げキスをして、彼らを送り出した。

 興奮さめやらぬ会場だが、公演も終盤に。ジュンは7月6日韓国でのファンミーティング開催を告知した後、自分で作詞作曲したという「Love in the sky」、自身が出演した韓国ドラマ「別れが去った」で歌ったOST「君だから(because it‘s you)」を表現力豊かに歌い上げ、最後まで観客の心を震わせた。

 会場からはすぐに「イ・ジュニョン」コールがわき起こり、アンコールへ突入。ライブTシャツを着て、ダンサーたちと共にステージに戻ってきたジュンは再び、ソロデビュー曲の「Phenomenal World」を披露。ジュンはダンサーたちの元へ行き、わざと覗き込んだり、イタズラっ子のような表情を見せながらステージを楽しみ、ダンサーたちと息を合わせた。

 ここでダンサー一人ひとりを紹介し、そのたびに「大好きでーす!」と言いながら、ハグをしていくジュン。こういう人懐こさ、周囲を大切にし、感謝を忘れない姿勢が、誰からも愛されるジュンの魅力だ。バンドのメンバーも紹介したいというジュンは、同じように一人ひとり紹介していくと、今度はバンドメンバーの方から「大好きでーす!」と言われ、うれしそうに「ジュンも大好きです」と言っていく展開となり、見ている方も思わず笑みがこぼれるような、ほのぼのとした雰囲気に。

 いよいよ最後の1曲を残すのみとなり、会場からは「えー!」と名残惜しい声が上がると、「3部は夢で会いましょう~!」とセンスよく切り返したジュン。「最後はハッピーな雰囲気でいきたいと思って用意しました。この曲は歌詞の内容がすごく良かったし、いまこのステージで僕が皆さんにプレゼントできるのはジュンの声なので、この曲を選びました。ジュンが思っている感情が皆さんに伝わったらいいと思います」と曲フリをし、清水翔太の「花束のかわりにメロディーを」を熱唱。

 曲中にはバンドメンバーの元に歩み寄り、アイコンタクトを取りながらプレイし、そこにダンサーも加わると、会場は一つになって温かい気分に。ステージ上の演者が全員、満面の笑みを輝かせているのが印象的で、ジュンは曲の最後にファンに向け、とびきりの笑顔で「大好き!」と。会場中が幸せな高揚感に包まれ、フィナーレを迎えた。

 この公演をもって、全4公演を大盛況のうちに終えたジュン。思い出を残そうと客席をバッグに記念写真を撮影した後、「今回のイベントは皆さんのおかげで、そして、バンドの皆さん、ダンサーの皆さんのおかげでできました。後ろで頑張ってくださったエイベックスのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました」とファンや各関係者に感謝し、「これからも強い男になって、『U-KISS』のことを守るから、俺について来い!」と力強い言葉で、イベントを締めくくった。

 元々、ポテンシャルは高かったが、グループ活動を通して、さらにたくましく成長したジュン。メンバーたちが入隊で不在の間も、ソロ活動をしながら、「U-KISS」という看板を守ってくれると改めて確信できるイベントだった。


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