ヨンジェ(元B.A.P)
ヨンジェ(元B.A.P)
韓国で1stミニアルバム「FANCY」(4月19日発売)をリリースし、ソロアーティストとして第2幕をスタートさせた「B.A.P」出身のヨンジェ。6月8日(土)東京・マイナビ赤坂BLITZにて、初の単独プレミアムファンミーティング「YOUNGJAE PREMIUM FANMEETING ~BEGIN AGAIN~」を2公演開催し、多彩な姿でファンを魅了した。

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 この日昼公演は、まさにソロとしての初公演。ジーパン姿の爽やかな衣装に身を包み、さっそく、「FANCY」のタイトル曲であるグルーヴィーなダンスナンバー「Another night」をダンサーらと共に披露し、華麗にオープニングを飾ったヨンジェ。両手を広げて、大歓声を一身に浴びると、「皆さん、こんにちは。ヨンジェです。本当に会いたかったです!お元気でしたか?」とファンとの再会をうれしそうにし、「初めてのソロファンミーティングですが、たくさんの皆さんが来てくれて、本当に感動しています。きょう、よろしくお願いします」とあいさつ。通訳もいたが、この後も、できるだけ自分の口で、言いたいことを直接伝えたいという想いが垣間見られ、ほぼ通訳を介さず、日本語で話し、抜群のコミュニケーション力を見せた。

 MC古家正亨の進行で、前半はトークやゲームパートから。まずは、ソロデビューアルバムに関するトークからスタートした。「ソロの初めてのファンミーティングで、日本のファンの皆さんには初めてステージを見せるから、ドキドキしながら緊張しています」と心境を明かしたヨンジェだが、1曲歌い終え、ファンの熱い反応に「皆さんが喜んでくれて、うれしいよ」とニッコリ。

 古家から、カッコいいステージだったと言われると、「僕が歌ったから(笑)。冗談です」と茶目っ気たっぷりに返す余裕も見せた。そして、「Another night」は聴きやすい曲で、振付のポイントを「パタパタ」と独特な表現で説明したヨンジェ。「FANCY」というアルバム名には、「ほしい」という意味と「異性に惹かれる」という意味が込められていて、アルバムジャケットのカラーを赤にしたのは、パッと目に入るし、「FANCY」という言葉とも似合うからだと明かした。

 また、今年3月にLAで撮影したというアルバムの写真やPVなども見ながら、撮影エピソードも公開し、アルバムへの愛着を示したヨンジェはソロアーティストとしての目標について、「聴いた人が、何か感じられるアルバムを作りたい」と胸を張った。

 次のコーナーでは、手相と生年月日を用いて、巷で当たると評判の占い師にヨンジェの未来を占ってもらった結果を発表。「専門知識が深く、豊かで賢い人です」と言われたヨンジェは、仕事やプライベートについての占い結果を時には真剣に、時には笑いながら聞き入り、「今後はワールドツアーをするような感じの目立ち方をする」と言われたときは、「いいですね~。きょうの公演をきっかけにワールドツアーをしたいです!」と夢を膨らませた。

 続いて、ヨンジェは久しぶりに会うファンのため、自ら客席に降りて、会場を回りながら、ファンから直接質問を受け付けるコーナーを用意。しかも、面と向かって質問に答えたうえ、ハグまでするというおまけ付きで、ファンを大喜びさせた。

 質問では、ファンが気になっている「B.A.P」の話題も。「いまもメンバーと会ったりしますか?」という質問には「ハイ。ジョンオプさんとZELOさんとヨングクさんは家が近くなので、先週も会いました」と答え、「他のメンバーとコラボして、公演とかしたりしますか?」という質問には「僕の考えでは、いままで『B.A.P』の公演がずっとあったじゃないですか。いまは僕一人で活動しているから、今年は考えていないです。でも来年とか、これからするつもりは僕にはあります」と正直に答え、客席から大きな拍手がわき起こった。

 さらに、「次に挑戦してみたいことは?」という質問では、「まだやっていないことがいっぱいありますが、いまは次のアルバムのことを考えていて、今回の『FANCY』より、もっといいアルバムを作るのが目標です」と改めてソロアーティストとしての飛躍を誓ったヨンジェ。ほかにも、男性ファンを見つけ、その男性が彼女とそのお母さんと一緒に来ていたと知り、興味津々に逆質問をするなど、気さくにファンとコミュニケーションを図り、不思議な時間でした(笑)」と感想をもらした。

 次は、ヨンジェの潜在能力を見せるチャレンジコーナーへ。最初の「チャレンジ ダンス」では、ガールズグループのヒット曲のダンスを、映像を見た後に即興で踊るというミッションが課せられ、「BLACKPINK」の「Kill This Love」、「TWICE」の「FANCY」、そして、「AKB48」の「恋するフォーチュンクッキー」を披露。特に、「恋するフォーチュンクッキー」はヨンジェ本人も自信があったそうで、コーナーが終わった後も、「Hey! Hey! Hey!~」と上機嫌でノリノリで踊り、「いい曲ですよね~」と気に入っていた様子だった。

 次の「チャレンジ アクティング」では、即興演技に挑戦。しかも、抽選で選ばれたファンとロマンチックなワンシーンを演じるというもの。2つ設定が用意され、まずはヨンジェが寒がる女性のもとへ行き、一緒に毛布にくるまりながら、耳元で「俺たち付き合わない?」と言う告白シーン。もう1つはバナナの皮で転びそうになる女性に素早く手を伸ばし、支えてあげるというシーン。どちらも、ヨンジェが優しく、積極的に男らしくリードする姿を見せ、選ばれた女性だけでなく、客席にいたファンも胸キュン連続の甘いひと時となった。
そして、ライブの準備で、ヨンジェが着替えに行っている間、ステージでは、ヨンジェのサイン入りポラロイド写真や先ほど占いコーナーで登場したヨンジェの手の写真などをプレゼントする抽選会が行われた後、後半はライブパートへ。

 全身黒の衣装でキメたヨンジェはダンサーらと共に、サブタイトル曲「Gravity」をマイクスタンドを使ったパフォーマンスでクールに披露。ファンキーなリズムのアップテンポな曲で、ファンの体も自然と揺れた。

 その熱い雰囲気のまま、次の「プレゼント」では、ヨンジェが再び客席に降りて、会場を練り歩きながら、ファンが差し出す手にタッチしながら歌い上げた。この曲は、ヨンジェ自身も作詞作曲に参加し、いままで信じて待っていてくれた愛する人たちに向けて、心からの想いを込めたプレゼントを贈りたいという彼の真心が感じられるナンバー。そんな曲だからこそ、ファンと触れ合いながら、より近くで届けたことに意味があり、「歌うと幸せだし、うれしい気持ちになります」とヨンジェも感慨深そうに話した。

 そして、いままでライブで日本の曲を歌ったことがなかったので、今回特別に準備したとし、中西保志の「最後の雨」をカバー。表情豊かに歌うのが上手いヨンジェにぴったりな曲で、切ない気持ちが伝わってくる見事な歌唱力にファンもため息をもらし、大きな歓声と拍手を送った。

 歌い終わると、ヨンジェはホッとしたように、ドキドキして不安だったが、ファンの声援が力になると話し、そんなファンと約束をしたいと言い、約束3カ条を読み上げた。1つ目は「爪を噛まないことを約束します」、2つ目は「皆さんが僕に愛されていると感じられるようにもっと努力します」、3つ目は「皆さんともっと近くなれるように、日本語の勉強をもっと頑張ります」。1つ目で、思わずヨンジェもファンもクスッと笑ってしまい、どんな約束なのかと思ったが、ファンを想うヨンジェらしい、誠実さあふれる約束を宣言し、ファンを感動させた。

 そして、「これから日本でも、皆さんとたくさん会いたいです。待ってて。これからもソロのヨンジェのこと、よろしくお願いします」と伝え、最後の曲へ。

 本編最後は、ロックベースのミディアムテンポのポップナンバー「Hope」。辛い逆境でも、また立ち上がり、前を向いて歩いていくという強いメッセージが込められた曲だが、ヨンジェが歌っている途中、今度はファンがサプライズ企画を用意。「ヨンジェ 一人じゃないよ」と韓国語で書かれたプラカードを一斉に掲げ、ヨンジェを感動させた。ヨンジェは感極まったように目を潤ませ、声を絞り出すように、「どうもありがとうございます」と頭を下げると、足早にステージを後にした。

 すぐに「ヨンジェ」コールが起こり、余韻の残る会場では、スクリーンに「道を歩く」という言葉で始まる長いメッセージが映し出された。そして、「変わらず、僕を愛してくれてありがとう。これからもずっと僕と一緒に歩こう。僕と一緒に歩かない?また一緒に歩かない?」という言葉で終わると、ヨンジェが現れ、アンコール曲として、徳永英明の「レイニーブルー」をカバー。この曲も切ない感情を爆発させ、熱唱したヨンジェは「皆さん、きょうの公演、初めての公演で、まだ6時の公演も残っていますが(笑)、今回が初めてのソロのファンミーティングでした」と噛みしめるように話し、「この瞬間はいつまでも忘れないよ。きょう本当にありがとうございました。またね~!」と手を振り、昼公演を締めくくった。

 初のファンミーティングで、企画も盛りだくさんな上、全編日本語トークに日本語曲まで。何度も器用にこなすヨンジェのポテンシャルの高さはもちろんだが、日本のファンのために、相当な努力と準備をしてきた彼のソロアーティストとしての覚悟、本気を見たような気がした。

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