【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が韓米両軍の合同指揮所演習初日の11日に外務省局長の談話を発表し、韓米合同演習を即時中止するか韓国が演習について誠意ある釈明を行うまでは南北間の接触自体が難しいと考えるべきだと主張した。 朝鮮中央通信が外務省のクォン・ジョングン米国担当局長の談話を報じた。談話は「南朝鮮(韓国)当局が軍事演習の名称を変えたからといって今回の峠を無事に越えられると考えているのなら見当違いだ」と主張した。 また、北朝鮮の飛翔体発射について「(トランプ)米大統領もわれわれの通常兵器開発実験をどの国も実施する非常に小さいミサイル実験だとして、主権国家としての自衛権を認めている」と強調。発射中止を求める韓国を「筋違いだ」と批判した。 さらに「今後、対話に向けた良い気流ができ、われわれが対話に臨むとしても、こうした対話は徹底的に朝米(米朝)間で開かれるものであり、北南(南北)対話ではないことを正確に知っておいた方がよい」とした上で、韓国当局の出方を注視すると強調した。 北朝鮮の主張は、トランプ氏が北朝鮮の短距離ミサイル発射などを容認する発言をしていることを念頭に置いたものとみられる。同氏は10日(現地時間)にツイッターで、北朝鮮の金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)から書簡を受け取り、韓米合同軍事演習が終わり次第、交渉を再開したいと伝えてきたと明かし、非核化に向けた米朝の実務交渉再開が迫っていることを示唆した。また、金委員長が韓米演習が終わればミサイル発射もやめるとしたことも明らかにした。 北朝鮮の談話は、相次ぐ飛翔体の発射が米国の引いたラインを超えないことを示唆しながら、韓国への圧力を続ける意図を示したものと分析される。
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