パワーアップした圧巻パフォーマンスでファンを魅了した「SF9」
パワーアップした圧巻パフォーマンスでファンを魅了した「SF9」
最新の日本5thシングル「RPM」(9月11日発売)を引っさげ、「SF9」が神奈川、大阪、愛知を回る日本で初めてのホールツアー「SF9 2019 1st Hall Tour in Japan - RPM -」を開催。11月26日(火)神奈川県民ホール大ホールで行われた初日公演では、終始圧巻のパフォーマンスを繰り広げ、約2時間半にわたって、会場を埋め尽くした「FANTASY」(=「SF9」のファン)を魅了した。

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 オープニングは、ステージ階段上から華々しく登場した9人。階段を下り、ステージ中央に集まると、新曲のヒップホップチューン「RPM」で幕開け。心臓が脈打つ様子を“RPM(Revolutions Per Minute)”にたとえ、燃え上がる恋の感情を込めながら、運命の愛を「SF9」ならではのセクシーさで表現した強烈なパフォーマンスが目を引き、一気に引き込まれる。

 さらに、洗練された大人のセクシーさがダダ漏れの「Now or Never -Japanese ver.-」、ドラマチックな構成のエレクトロ・ポップジャンル曲「See U Tomorrow」と立て続けに、彼ららしい息の合ったキレキレのダンスパフォーマンスを繰り出し、会場は早くもヒートアップ。ますますカッコよくなったメンバーたちの姿に、会場は黄色い声が響いた。

 「『SF9 2019 1st Hall Tour in Japan - RPM -』に来てくれた皆さん、お会いできてうれしいです~!僕たちの初めてのホールツアーということで、一生懸命準備しました。一緒に楽しんでください!」と呼び掛けるリーダー、ヨンビンのあいさつから、一人ずつ自己紹介をしながら、「久しぶりに『FANTASY』と会えてうれしい」ととびきりの笑顔を見せるメンバーたち。

 テヤンがフロアごとに3階、2階、1階と呼び掛け、ファンのテンションを引き上げたり、ジェユンが「『FANTASY』を見ているとドキドキしますね」とファンを胸キュンさせたり、ファンとコミュニケーションを図っていく。そのジェユンが、筋トレの話をしようとすると、ダウォンが「ダメダメ」と遮り、「(ジェユンは)可愛い魅力もあるから、可愛い魅力を見せて」とリクエスト。ジェユンが「きょうは来てくれて本当にありがとうございます。僕は毎日、皆さん…」と話し始めると、すかさず「それじゃなくて、可愛い魅力!」とテヤンがツッコミ、会場は大爆笑。やっとジェユンが「皆さん、会いたかったです~」と愛嬌を見せるという絶妙な掛け合いで、オープニングトークから、「SF9」らしいわちゃわちゃ感いっぱいの楽しい雰囲気に包まれた。

 次の曲は「オーケストラ風にアレンジした『Midnight Road』です」とインソンが曲紹介をし、メンバーたちは階段に立って、1人ずつスポットライトを浴びながら、幻想的な雰囲気の中、熱唱。続く、セクシーかつ激しくワイルドに歌い上げる「Enough -Japanese ver.-」はテヤンとチャニのダンスブレイクが入る、Dance Break ver.で披露。そして、ラップラインの歌声がセクシーな「Unlimited -Japanese ver.-」と続き、メンバーたちは表現力豊かなパフォーマンスで、ファンの目をくぎ付けにした。

 VCRを挟み、前半のユニットステージでは、まずラップラインのヨンビン&ジュホ&フィヨンが、「CHAMPAGNE」以来となるオリジナル曲「BAD」でステージを圧倒。中でも、末っ子ラインのフィヨンがすっかり色気を漂わせたワイルド男子となり、新たな魅力を発揮していたのが印象的だった。続くボーカルラインのジェユン&テヤンは米津玄師の「灰色と青 (+菅田将暉)」をカバーし、甘い歌声を届けた。

 そして、再び9人が揃い、ジュホが作詞、作曲、編曲に参加した2曲を披露。フューチャーベースを基調としたEDMポップ「Echo -Japanese ver.-」、ポップロックチューン「LIFE IS SO BEAUTIFUL -Japanese ver.-」では、ダウォンが「みんな手を上げて!」と客席をあおり、盛り上げた。

 ジェユンは「きょう、『FANTASY』のテンションがとってもいいですね~」とニッコリ。ジュホは「皆さんが曲を好きだと言ってくれて、僕たちもとってもうれしいです。ファンの皆さんのことを考えながら、これからもいい曲を作っていきます」と意気込んだ。
また、インソンが「(『BAD』での)フィヨン君の声、ビックリしました~」とフィヨンのマネをし、はにかむフィヨン。ロウンは「ジェユン、テヤンの2人もよかったです」と言い、「僕も米津玄師さんの曲をよく聴きます。

 僕も一緒に歌いたいです」と昨年のZeppツアーでジェユンと「Lemon」をカバーしたことを振り返り、「僕とのステージを忘れたらダメですよ」とジェユンにラブコール。ジェユンがアカペラで「Lemon」を歌うという一コマも。

 さらに、ドラマ「偶然発見したハル」で話題を集めたロウンに対し、誇らしそうなメンバーたち。ダウォンは、自分の友達からロウンのサインをもらってほしいと頼まれるほど、すごく人気だったと話し、ロウンは「たくさんの人が見てくれてうれしかったです」と笑顔を見せた。

 ムーンバートン・リズムで独特な雰囲気の「Round And Round -Japanese ver.-」に続き、「ナラン ノルジャ(僕と遊ぼう)」と歌う「Let‘s Hang Out」から、人気曲「マンマミーア!」で元気いっぱいにやんちゃな姿を見せたメンバーたちは、ジュホの自作曲「PHOTOGRAPH -Japanese ver.-」で前半を終えた。

 2度目のVCRでそれぞれキュートな姿を見せ、会場を沸かせたメンバーたち。後半はユニット、ソロステージから。まずは黒の衣装のテヤン&白の衣装のチャニが登場。柔軟でキレのあるダンスを見せるテヤン、キレイで繊細なダンスを見せるチャニが、今回もダンスパフォーマンスでファンを熱狂させた。

 続いて、メインボーカルのインソンが、力強くも繊細で伸びやかな歌声で、秦基博の「ひまわりの約束」を熱唱。そして、ファンに大好評なSF9×嵐が今回も準備され、ヨンビン&インソン&ジェユン&ダウォン&チャニが「Happiness」を。「走り出せ~」と楽しそうに歌って踊り、ハッピーオーラで会場中を笑顔にした。

 ボーカルとラップがほどよく混ざり合ったEDMジャンルの「Go Back In Time」、ラテンポップサウンドに乗せ、フラメンコダンスで魅せる「僕の太陽 ~O Sole Mio~」、「O-E-O-E-O-O-Oもっと熱くなれ」とアゲアゲなハウスジャンルのダンスナンバー「Play Hard -Japanese ver.-」で会場をさらに熱くしたメンバーたち。

 息を整えながら、MCタイムに入ると、ユニットステージを振り返り、メンバーたちは「チャニがこんなに大きくなって」と末っ子の成長ぶりに感心し、「大人セクシーだよ。誰に習ったんですか?」とダウォン。「今回はテヤンさんがたくさん助けてくれたので、よくできたと思います」と言うチャニに、テヤンも「たくさん悩んでステージを準備したので、皆さんが気に入ってくれたみたいでうれしいです」と顔をほころばせた。

 また、ソロステージだけではなく、今回ユニットステージに初参加したインソンは、アカペラで「走り出せ~」と歌い出し、ご機嫌モード。ダウォンが「インソンさんと一緒にできてよかったです」と言うと、2人で抱き合ったり、メンバーたちがVCRでのお互いの姿をいじりあったりするなど、仲の良さを見せた。

 ライブも終盤に入り、どんな試練にも夢に向かって進んでというメッセージを込めた「Dreamer」に続き、ハードなダンスパフォーマンスの「Jungle Game -Japanese ver.-」へ。今回はアレンジバージョンでの披露となったが、組体操のようなアクロバティックな大ワザなどはそのままでファンの目を楽しませた。思わず、チャニを肩車するロウンが「『Jungle Game』は去年が最後だったと思います(笑)」とそろそろ限界(!? )な様子もチラつかせたが、やはりこの曲が始まると、ファンも一体となって盛り上がるのは間違いない。
本編最後は、新曲「RPM -Japanese ver. -」。ファンも最後まで大きな掛け声で、最高潮の盛り上がりを見せ、メンバーたちはステージを後にした。

 会場には「SF9」コールが沸き起こり、スクリーンに「Together」のリリックビデオが流れた後、アンコールに突入。ツアーTシャツを着たメンバーたちは、FANTASYと長くずっと一緒にいたいという気持ちを込めた愛らしい曲「The Beat Goes On - Japanese ver.-」、明るく軽快なリズムのポップダンスナンバー「Hide and Seek -Japanese ver.-」を歌いながら、身に着けていたタオルを客席に投げ込むファンサービスも。

 「アンコールありがとうございます!」と笑顔いっぱいのメンバーたち。最後のあいさつでは、「いつも僕たちにこうやって会いに来て、一緒に楽しんでくれてありがとうございます。きょうも大きいパワーをもらって、本当に幸せです」(ロウン)、「僕たちがこれからも『FANTASY』のRPMに責任を持ちますので、これからも一緒にいてください」(ジュホ)、「本当に楽しかったですね。僕の方がもっと楽しかったです。きょうはホールツアーの最初じゃないですか。ここにいる皆さんは、僕たちにとってはファースト、一番の意味があります。もっともっと皆さんに会えるように、僕たち頑張るから、いつも応援してください」(テヤン)、「きょう(泣いているようにタオルで顔を拭うが、メンバーたちから“汗”だとつっこまれ)本当にありがとうございます。きょう、ドキドキしました。僕のこと好きですか?僕も」(フィヨン)。
「きょう、いいエネルギーをもらったので、残りのホールツアーも上手くいくと思います。いつも時間を一緒にしてくれてありがとうございます」(ヨンビン)、「いつも僕たちと一緒にいてくれてありがとうございます。愛しています」(チャニ)、「初めてのホールツアーで、感動といい思い出をくれて、ありがとうございました。いつも胸がいっぱいになる瞬間をプレゼントしてくれる『FANTASY』、ありがとうございます」(ダウォン)、「僕たちが舞台に立って、これからもライブを通して、いい姿を見せるようにします。本当にありがとうございました。ファンの皆さんは、僕たちの奇跡です」(ジェユン)、「まずは皆さん、ありがとうございました。日本に来るたびに感じるんですけど、皆さんのおかげで、僕たちはここにいます。これからも僕たちの未来を見守ってください」(インソン)と心のこもったメッセージを伝えた。

 そして、インソンが「早くまた会いましょう~!」と叫び、「以上、『SF9』でした」と全員であいさつすると、ダウォンが「最後の曲です。僕たちのシグネチャー曲。ファレ、ファレ、ファンファーレ」と曲フリをし、デビュー曲「Fanfare -Japanese ver.-」を披露。メンバーたちがエネルギッシュにパフォーマンスを繰り広げる中、ド派手に金テープが噴射され、会場は熱狂の渦となった。

 全ての曲が終了したが、名残惜しそうにするメンバーたち。「皆さんのおかげで僕たちがいます」と改めてファンに感謝したヨンビンは、「きょう、客席の光景がとてもキレイでした」と言い、自分のケータイを持ってきて、客席をバックに、メンバーたちと自撮り写真を撮影。ファンとの思い出を写真に残した後、メンバー9人が手をつないで、客席に深くお辞儀をし、ホールツアー初日公演を大盛況で終えた。

 初のホールツアーで、これまでより会場が広くなったが、さらにパワーアップし、磨きのかかったパフォーマンスで、圧倒的な存在感を放っていた「SF9」。ひとり一人がしっかり個性を生かしながら魅力を発揮し、ステージ上で眩しいほどにキラキラと輝いていた。
2019年、「SF9」の単独ライブとしては、今回のホールツアーが最後となったが、次は12月21日(土)と22日(日)、幕張メッセ国際展示場9-10にて開催される「2019 FNC KINGDOM - WINTER FOREST CAMP-」に出演。FNCエンターテインメント所属のアーティストと共に、またどんなグループステージ、コラボステージを見せるのか楽しみだ。




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