◇文大統領 集団感染発生の大邱で対策会議 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が25日午後、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が集中している南東部の大邱を訪れた。文大統領は「今週中に感染者の増加ペースにはっきりとした転換点をつくるべきだ」と述べた。また「政府は軍、警察までも投入して民間医療関係者の支援を含めた総力支援態勢を取っている。きょう夕方からは首相が中央災難(災害)安全対策本部長としてここに常駐し、現場の陣頭指揮を執る」と説明した。◇韓国からの入国禁止拡大 香港・台湾線の運航取りやめ 新型コロナウイルスの感染者が急増している韓国からの入国を禁止する国や地域が増加する中で航空便の運航中止が相次いでいることが分かった。韓国航空業界によると、大韓航空は仁川―香港線で28日まで、仁川―台北線で27日まで運航を取りやめた。既に新型コロナウイルスの感染拡大によって旅客需要は急減しており、大きな打撃を受けた航空業界は韓国からの入国禁止がさらに拡大することを懸念している。◇北朝鮮からの韓国訪問者「昨年は
ゼロ」 南北関係悪化で 統一部によると、昨年1~12月の南北の往来者数は9835人で、前年比で約2400人増えた。ただ、全員が訪朝した韓国人で、北朝鮮から韓国を訪問した人は1人もいなかった。昨年2月末の米朝首脳会談が物別れに終わった影響で南北関係が再び冷え込んだためとみられる。◇新型コロナが拡大の一途 全国で小規模集団感染 新型コロナウイルスの集団感染が、同時多発的に広がっている。新興宗教団体「新天地イエス教会」の南東部・大邱の教会で500人を超える集団感染が発生したほか、大邱以外の地域でも小規模な集団感染が報告されている。感染は集団生活を行ったり外部との接触が多かったりする教会、福祉施設を中心に本格的に拡大している様相だ。専門家は、感染源が明確に分からない集団感染の事例が相次いでおり、当分感染者の増加は避けられないとの見方を示した。◇品薄続くマスク 韓国政府が輸出制限実施 韓国政府は新型コロナウイルスの感染拡大によりマスクが品薄になっていることを踏まえ、マスクの輸出を制限するほか、医療用マスクについても生産・販売申告制を施行することを決めた。26日から4月30日までマスクの販売業者による輸出は原則的に禁止され、生産業者も当日生産量の10%以内に輸出が制限される。また、マスクの生産業者は1日の生産量の50%以上を郵政事業本部、農協中央会など公的販売機関に出荷しなければならない。◇中国からの入国制限 韓国政府「現在の水準を維持」 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中国からの入国制限を求める声が高まっているが、政府は入国制限を現在の水準で維持するとの立場を改めて示した。政府は現在、中国・湖北省からの入国を禁止しており、中国、香港、マカオから入国する韓国人と外国人に対しては検疫を強化している。一方、米疾病対策センター(CDC)は24日(米現地時間)、韓国に対する渡航注意情報を最も高いレベル3に引き上げ、不要不急の旅行を自粛するよう勧告した。
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