昨年12月末に開かれた第2回外交戦略調整会議に出席した康長官=(聯合ニュース)
昨年12月末に開かれた第2回外交戦略調整会議に出席した康長官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は28日、「近ごろ強まっている国際社会のあつれきとその影響に対する懸念はよく分かっている」とし、「外交部をはじめとするわが政府は関連動向を注視している」と述べた。外交戦略調整会議の準備会合である統合分科会議で発言した。

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 康氏は米中対立や中国政府による香港国家安全法の制定方針などには直接言及しなかった。中国は香港の反政府デモを取り締まる国家安全法の導入についてこの日午後にも採択する予定で、これに反対する米国との間で対立が激化する見通しだ。

 一方、新型コロナウイルスに関し康氏は「危機克服に向けた各国の対応力と国際社会の連携の両方が試されている」と指摘。従来の国際秩序を支えてきた規範がぐらつき、国家間の関係の流動性が高まる中、それぞれが生き残りをかけ、一方の利益が他方の損失になるゼロサムの競争へ駆り立てられる懸念もあるとした。

 外交戦略調整会議は米中対立や日本による経済報復など国際情勢の変化を受け、能動的な対外戦略を立て、政府と民間の有機的な対応を後押しする目的で昨年7月に発足した官民協議体。今年7月ごろに第3回の本会議を開催する予定だ。

 この日の統合分科会議には外交部と国防部、統一部、企画財政部、産業通商資源部、保健福祉部のほか、政府系シンクタンクの国立外交院と国防研究院も参加した。


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