3日午前、ソウル地方警察庁デジタル性犯罪特別捜査団は、犯罪団体加入罪と児童青少年の性保護に関する法律違反(わいせつ物制作配布など)の疑いで逮捕されたイム某容疑者とチャン某容疑者を起訴相当の意見を付けて検察に送致した。
同日午前8時ごろ、帽子とマスクで顔を覆ったまま、ソウル・鍾路警察署留置場から出てきたイム容疑者とチャン容疑者は「犯罪団体加入を認めるのか」「被害者に一言あるか」などの質問には沈黙したまま、護送車に乗り込んだ。
警察は先月20日、彼らに対して犯罪団体加入罪を初めて適用し、逮捕状を申請した。裁判所は25日、「被疑者の役割と加担の程度、事案の重大性、現在までの捜査の進行経過などから、被疑者が証拠隠滅および逃亡する恐れがある」として、逮捕状を発行した。
■事件の概要
去る2018年12月から2020年3月にかけて若い女性を中心に性的搾取や暴行にさらされ、そのようすがSNS上で”売買”されていた事件。
匿名性が強く、実態がわかりづらいメッセンジャーアプリケーション「Telegram(テレグラム)」内に設置された極秘のチャットルームで若い女性を中心に脅して撮影させた映像を公開し、これを有料公開としていた。各チャットルームが「1番部屋、2番部屋」などと数字がふられていたことから、総称して「n番部屋事件」と名付けられた。
レイプ動画などの過激な映像が閲覧できるチャットルームには、日本円で10万円を超える料金を請求するなど、部屋をレベルに分けるなどしていた。
韓国女性団体が主張している閲覧者は20万人以上と報じられているが、正確な人数は未だ把握されていない。
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