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北朝鮮の武力行使示唆に「堅固な軍事態勢維持」 韓国国防当局
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は14日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が前日の談話で韓国側に対する武力行使を示唆したことについて、「わが軍はいかなる状況にも備え、堅固な軍事態勢を維持している」と発表した。 その上で同部は、2018年9月に平壌で開かれた南北首脳会談に合わせ締結された南北軍事合意について言及。「朝鮮半島の平和定着と軍事的衝突の防止に向けた軍事合意を順守しなければならない」と改めて表明した。 この日午前、国防部の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官は緊急会議を開催。北朝鮮に対する備えを点検するとともに今後の対策を話し合ったとされる。 北朝鮮は韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が体制を批判するビラを飛ばしていることを巡る韓国政府の対応に不満を表明し、南北軍事合意の破棄に触れながら南北間の軍通信線を遮断した。これらについては統一部が立場を表明していたが、この日は国防部自らが別途に立場表明した。これは現状を尋常ではないと判断していることにほかならない。 前日の声明で金与正氏は韓国との決別に言及。軍事行動に出ることを事実上、公式化した。