「BTS(防弾少年団)」(画像提供:wowkorea)
「BTS(防弾少年団)」(画像提供:wowkorea)
12月6日(日)、アジア最大級の音楽授賞式「2020 MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」が盛大に開催された。ことしは韓国から、初のオンラインでの非対面開催。授賞式ではアーティストたちがマスク姿で登場する光景も印象的だったが、音楽で出会う新しい世界を意味する“NEW-TOPIA(ニュートピア)”をコンセプトに、最新公演技術を駆使して、アーティスト別にカスタマイズされたステージの数々が目をくぎ付けにした。

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3部は総勢23人の「NCT」によるパフォーマンスでスタート。複数の派生ユニットで、さまざまな魅力を誇る「NCT」らしく、「NCT U」が「From Home (Rearranged Ver.)」、「Way V」が「Turn Back Time」、「NCT DREAM」が「Ridin‘」、「NCT127」が「英雄; Kick It」をノンストップで繰り広げた後、23人の「NCT 2020」 が新曲「RESONANCE」のステージを初公開。リーダーのテヨンが宙を舞い、バチっと揃えたパワフルで圧巻のシンクロダンスを披露するなど、ことしの集大成を見せつけた。

1部のオープニングを飾ったTAEMINがFavorite Dance Performance Male Solo、「SEVENTEEN」がGlobal Favorite Performerを受賞した後は、妖精のような白い衣装に身を包んだ「TWICE」が登場。ヒット曲「MORE & MORE」、「I CAN‘T STOP ME」を息ぴったりにパフォーマンスし、ファンタジーな魅力を発揮すると、今度は一転して黒を基調にした衣装でダークモードに。サプライズで新曲「CRY FOR ME」を初披露した。

そして、男性グループ賞を受賞した「BTS」への授賞が行われた後は、ことしでデビュー20周年を迎えたBoAのスペシャルステージが展開された。まず、後輩女性アーティストたちが次々とBoAの名曲をカバー。WINTER(aespa)が「ID; Peace B」、「(G)I-DLE」が「Listen To My Heart」、ユア(OH MY GIRL)が「Tree」、クォン・ウンビ&チェ・イェナ&イ・チェヨン&キム・チェウォン(IZ*ONE)が「Atlantis Princess」のトリビュートステージを見せた。その後、満を持してダンサーを従えたBoAが降臨。「No.1」に続き、「Only One」ではサプライズパートナーとしてTAEMINが登場し、カップルダンスでステージを盛り上げた。さらに、新曲「Better」を披露したBoAはInspired achievement Artistを受賞し、「私がこのように長く音楽を続けられるのは、皆さんがいてくださるおかげです」とファンに感謝の気持ちを伝えた。

「TWICE」がこの日、2冠目となるThe most popular Artistを受賞した後は、今や大トリが定位置となっている「BTS」がことしも度肝を抜く壮大なパフォーマンスで魅せた。ソウルワールドカップ競技場で事前収録された「ON」で幕を開けた「BTS」は、野外でマーチングバンド、ダンサーと共にダイナミックな群衆パフォーマンスを繰り広げ、授賞式会場の虹のトンネルをイメージさせるセットでは「Dynamite」を披露。カラフルな花火が打ち上がるド派手な演出でステージを彩った。そして、冬の街角を思わせるセットでは「Life Goes On」を披露。SUGAもAR(拡張現実)で登場する粋な演出で、7人完全体のシーンを届け、世界中のARMYを感動させた。

大賞となる、ことしの歌の受賞者発表で、ソン・ジュンギから名前を呼ばれた「BTS」。リーダーのRMが「本当にありがとうございます。言いたいことがたくさんあって整理ができないのですが、落ち着いて一つ一つ言っていきますね」と興奮気味に話し始め、「実は、『MAMA』は僕たちがデビューした時に唯一、参加できなかった授賞式だったんです。なので、とても来たかったですし、こうして大きな賞を連続でいただけて、感無量です。実は、『Dynamite』は今の大変な状況で、こんなに愛されることになるとは予想していませんでした。このような難しい状況の中で、自分たちだけが良い知らせを持ってくるようで心が重たい時もありました。時間は流れ、明日はきて、朝がくるので、一生懸命生きて、また笑ってお会いできればと思います。でも、僕たちが時には“Dynamite”のように爆発的に、時には“Life Goes On”のように堂々と、僕たちはここで一生懸命『BTS』として音楽を作り、パフォーマンスをしていきます。たくさんの愛をくださり、本当にありがとうございます。光栄です」と曲名にかけてセンスのある受賞スピーチをした。

続けて、俳優イ・ジョンジェがプレゼンターを務める最後の大賞、ことしの歌手も、「BTS」が受賞。J-HOPEは「遅い時間までこうやって見守ってくださっている ARMY の皆さんにありがとうと言いたいです。この賞の重み、この時間帯、いよいよ年末で 『MAMA 』が来たなという実感が湧きますね。こうやって毎年授賞式に来て、パフォーマンスをお見せすることができ、素敵な賞をたくさんいただくことができるということを、とても光栄に思います。たくさんのことが変わりましたが、光栄に思うこの気持ちは変わりません。そして、僕たちが一段、また一段と成長するたびに、一番に思うのは、素晴らしいファンの皆さんのことです。この場で話をして、パフォーマンスをして、こういうことが全て ARMY の皆さんのおかげだということをもう一度お伝えしたいです」とし、「普段は話すのが照れくさいですが、今年の歌手賞の主人公であるメンバー、このチームのおかげで、この一年間辛くなかったし、寂しくもなく、憂鬱にもならなかったんだと思います。本当にお疲れ様、そして愛している、と伝えたいです。そして、今見ているか分からないけどSUGA兄さん、一日も早く良くなってステージに戻ってきてほしいです。お兄さんがいた方がもっと輝きます!本当にありがとうございます。愛しています」とメンバーたちを労った。

続けて、JIMINは「スタッフの皆さんをはじめ、多くの方々に感謝をしないといけないのですが、僕たちの両親、知人、ファンの皆さん、本当にありがとうございます。今年、一生懸命駆け抜けてきたように思いますが、あまり記憶にないです。さまざまな感情も抱えて。今こうしているように、来年も僕たちは同じようにこの場で皆さんと一緒にずっと一緒に歩んでいくだろうということを言いたいです。いつもありがとうございます。愛しています」と話し、Vも「マネージャーの方々、本当に僕たちを起こしてくださって、応援してくださって、またこうしてご飯を食べさせてくださって、そして、終わったら“メンバーの皆さん、お疲れ様でした”と言ってくださって、本当に僕たちの一番近くにいるマネージャー、スタッフの方々にありがとうございます、と伝えたいです」とスタッフへの感謝も忘れなかった。

こうして、ことしも「BTS」が大賞4部門総なめという圧倒的な存在感を示し、ソン・ジュンギがエンディングのあいさつで、「同じ男が見てもカッコよかった」と「BTS」の栄誉を称えた後、「『MAMA』を通して、ユートピアを探せましたか?最近、皆さん大変ですよね?でも、音楽が存在するかぎり、僕たちはつながっています。ユートピアは皆さんの近くにあることを忘れないでください」というメッセージを伝え、幕を閉じた。


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