「道路上の殺人者」泥酔運転続き…エンジンロック導入発議=韓国(画像提供:wowkorea)
「道路上の殺人者」泥酔運転続き…エンジンロック導入発議=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国で飲酒運転の罰則を強化する法律が施行されたが、飲酒運転事故は後を絶たない。最近30代女性が泥酔状態で車を運転し、工事現場で働いていた60代の労働者をはねて死亡させて国民的怒りを呼び、無免許泥酔運転者が乗っていた車が突み30代の男性二人が死亡するなど、ひどい事故が続いた。

イム・ホ の最新ニュースまとめ

処罰の強化にも関わらず飲酒運転事故が相次ぐ中、警察は飲酒者はハンドルを握ることができないようにする始動ロック装置(アルコール検知器)の導入を急いでいる。

今月2日、自転車に乗っていた30代二人が泥酔運転者が乗っていた車にひかれて死亡する事故が発生した。

この日の午後9時頃、忠南瑞山市の道路で50代の運転手A氏の乗用車が自転車に乗っていた30代の男性二人をはねた後逃走し、被害者二人は亡くなった。A氏は近所の路地で他の車とぶつかった後、警察に捕まった。A氏は免許取り消しレベルの泥酔状態で無免許でハンドルを握ったことがわかった。

先月24日、ベンツを運転する30代女性B氏がソウル城東区トゥクソム駅近くの道路で地下鉄防音壁を撤去していた日雇い労働者C(60)氏をはねた。この事故によりC氏は現場で死亡した。当時B氏の血中アルコール濃度は免許取り消しレベルだった。

その後、拘束前被疑者尋問のために裁判所に出向いたB氏は「事故当時の状況を何も覚えていない」と大声で泣き、国民の怒りを呼んだ。

空しく家族を失った遺族は憤慨し、C氏の子供は大統領府国民請願を通してB氏の厳罰を求めた。

請願人は「父の遺体は服を着せることもできないような状態で、白い布で体を覆ったまま顔だけ出した。顔もひどく陥没し目、鼻、口を判別できないほどだった。」と悔しさを滲ませた。

道路上の潜在的な殺人と言われる飲酒運転。ユンチャンホ罰則強化などを契機に減少した飲酒運転事故は再び増加傾向を見せている。

警察は飲酒運転の前歴がある運転者が車に乗ったとき、アルコール成分が検出されたらエンジンがかからないようにする「エンジンロック」を導入する予定だ。飲酒運転前歴者はエンジンロックが設置されている車両のみを運転できるように条件付き運転免許を発行するという。

先月イム・ホソン共に民主党議員は警察庁との協議を経て、エンジンロックの取り付けなどを盛り込んだ道路交通法の改正案を発議した。警察は関連法案が年内に国会を通過すれば、来年の試験運営を経て、2023年から本格的に施行する予定だ。

エンジンロックは、ヨーロッパとアメリカではすでに運営中である。米国のほとんどの州で設置が義務付けられ、オーストラリア、スウェーデン、フランス、カナダ、オランダなども導入した。

韓国では酒を飲んでいない人が代わりに息を吹き込んでエンジンをかけるのを防ぐために、顔認識機能などを装置に入れる案も議論する予定だ。
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