日米韓3か国の北核首席たちが「北核問題」を調整するため、韓国で協議を行なう(画像提供:wowkorea)
日米韓3か国の北核首席たちが「北核問題」を調整するため、韓国で協議を行なう(画像提供:wowkorea)
米国の対北交渉を総括する米国務省のソン・キム対北特別代表の訪韓により、日米韓3か国の北核首席たちが「北核問題」を調整するため、今日(21日)韓国で協議を行なう。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)労働党総書記が 直接ジョー・バイデン米政権に対して「“対話と対決”両方を準備する」というメッセージを示した直後であることから、この日 開かれる日米韓の北核会合で、「北朝鮮を対話のテーブルへと誘い込む方案が出されるか」が 注目されている。

きのう(20日)韓国外交部(外務省)によると、韓国のノ・ギュドク(魯圭悳)朝鮮半島平和交渉本部長、米国のソン・キム代表、日本の船越健裕 外務省アジア大洋州局長は この日、双方および3者間の協議を それぞれ行なう。今回の協議の結果によっては、北朝鮮側との対話再開の「弾み」となる可能性があるという見方が出ている。

今回の会談では、今月18日に「対話」と「対決」を同時に示したキム総書記の発言に対する評価について、共有がなされるものとみられる。キム総書記は 党中央委員会総会で「対話と対決の両方に対して、準備されていなければならない。特に 対決においては、隙間のない準備が必要だ」として、朝鮮半島情勢を「安定的に管理する」という基調を明らかにしている。

これは、ジョー・バイデン米政権の発足後 キム総書記が初めて示した対米メッセージとして、ソン・キム代表の訪韓一日前に出されたものだ。韓国外交部は「ノ本部長はソン・キム代表と、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着の実質的進展のための両国間の協力方案を話し合う計画だ」とし「これらに関する あらゆる方案が協議されるだろう」と伝えた。

このことにより 北朝鮮を対話のテーブルへと導くための「誘引策」などが提示される可能性があるとみられている。また ソン・キム代表と韓国統一部(省)側との協議の過程で、北朝鮮に対する食糧・ワクチン支援についても論議されるものと予想されている。

ソン・キム代表は22日、イ・イニョン(李仁栄)統一相と会うことが伝えられている。これまで統一部は、政治・軍事的状況とは別に 人道的協力が行なわれるべきであり、食糧・肥料など 民生分野に対する支援の意思を繰り返し表明してきた。

特にキム総書記が今回の党総会で 直接的に「食糧事情」を言及していることから、北朝鮮の「食糧難」が深刻な中 食糧・ワクチンなど北朝鮮に対する人道的な協力方案が出てくるかについても、注目が集まっている。

一方 19日から4泊5日の日程で訪韓中であるソン・キム代表は、ムン・ジェイン(文在寅)大統領を表敬訪問することが伝えられた。さらに 市民社会の関係者などとも面談を行なった後、23日 韓国を発つ予定である。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 96