韓国の宅配アプリ2位「ヨギヨ」を買収したGSリテール、その理由は？

GSリテールが、プライベートエクイティファンド（PE）のアフィニティ・エクイティ・パートナーズ、およびペルミラ（Permira）・アドバイザーズとコンソーシアムを結成し「ヨギヨ」を運営するデリバリーヒーロー・コリア（DHK）の持分100%を8000億ウォンで買収する契約を締結した。

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GSリテールは今回の買収の背景について「『ヨギヨ』の市場シェアと今後の成長性、オン・オフラインにおけるコマースの相乗効果拡大の可能性、DHKの安定的な財務構造、グローバル私募ファンドと共同による投資効率の確保など、さまざま検討した結果実現した」と話している。

GSリテールはクイックコマースの市場規模が、2025年まで少なくとも5兆ウォン以上に拡大するとみている。

GSリテールは「ヨギヨ」を買収後すぐに「GS25」や「GSザ・フレッシュ」「ララブラ」など約1万6000の小売店と約60の物流センター網を合わせた都心型物流拠点（マイクロフルフィルメント）を通じて、クイックコマース市場で圧倒的な品揃えを確保し、オフラインとの相乗効果を創出する計画だ。

クイックコマース事業とは別に、2025年時点の市場規模が38兆ウォンと予想される飲食宅配業の場合、市場シェア約25%の「ヨギヨ」は宅配アプリ2位の事業者という点にも、GSリテールは魅力を感じたという。

また今回、買収リスク要因が比較的少ないという点にも、GSリテールは注目した。DHKは2020年に取引額2兆9000億ウォン、売上高3500億ウォンという財務状況を維持している。

昨年7月、GSホームショッピングを吸収合併したGSリテールは、オン・オフライン事業をつなぐ核心がクイックコマース体系のいち早い構築だと判断し、宅配サービス事業者メッシュコリアの持分買収のほか徒歩配達アプリの提供など、関連事業の強化に集中してきた。

集約されたクイックコマース体系の構築はGSリテールにとって宅配革新となるほか、「GS25」と「GSザ・フレッシュ」を運営する加盟店の経営者たちにも差別化されたサービスを通じた顧客増大効果をもたらすとみられる。