在韓中国大使館が語るファン活動規制の理由「韓流をターゲットにしているのではない」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
在韓中国大使館が語るファン活動規制の理由「韓流をターゲットにしているのではない」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
最近、中国で大衆文化に関する規制や特別行動が相次いで発表され、中韓文化交流に問題が起きるのではないかという懸念が生じている。これに対して中国大使館側は「韓流をターゲットにしているのではない」と特別行動に対する背景を説明した。

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 最近の中国の放送規制機構である「広電総局」を中心に大衆文化分野の規制が発表され、国家インターネット安全情報化委員会弁公室で「清朗」(=インターネット浄化運動)特別行動を発表した。特に韓国メディアでは女性のような男性アイドルの出演が禁止されたと報じられ、物議を醸した。

 アイドルの「ファンダム」(=熱心なファンの世界)文化に対する特別行動である「清朗」は、ファンダムに対する管理強化法案が膨らまれた。これに関して韓国芸能人の中国ファンクラブのアカウントが停止されたことも韓国では関心事となった。

 中国版ツイッター「Weibo(ウェイボー)」で、「BTS(防弾少年団)」や「EXO」、IU(アイユー)、「BLACKPINK」ROSE、「Red Velvet」スルギなどのファンクラブのアカウントが停止されたのだ。JIMIN(BTS)のファンクラブがJIMINの誕生日を記念して金を集め、メディア広告を出したことに対してファンクラブアカウントの中断措置が取られた。そのほか、20以上のファンクラブが利用停止となり、報道はこのような流れがK-POPに打撃を与えると伝えた。

 これに対して、在韓中国大使館は今月8日、韓国芸能人のファンクラブに対する規制が韓流をターゲットにしているのではないという立場を発表した。

 在韓中国大使館の報道官は「最近、中国政府は芸能界および『ファンダム』の混乱した状況を正すために『清朗』特別行動を起こした。この中で韓国芸能人を含めた一部芸能人のファンクラブのアカウントが閉鎖された」と明らかにした。

 続けて「韓国メディアでは、これに関心を持ち、これは中韓の文化交流に支障を与えるのではないかと懸念が生じており、中国の関連措置が韓国をターゲットにした側面があると考えている」とし、最近の中国芸能界について「スターの間で脱税、性犯罪、薬物などに関する道徳を損失した事件が頻繁にあるため取った措置だ」と説明。

 中国で活動する外国系歌手が性的暴行容疑で拘束され、俳優が何度も日本の靖国神社を参拝し、中国国民から叱責された状況を挙げて「これと共に中国のインターネット空間での『ファンダム』問題が大きくなっているが、ファンクラブ同士での中傷や悪意的なマーケティングなどが起きている」と明らかにした。

 また「スポットライトを浴びたスターであるほど、率先垂範して社会で正しく行動し、青少年の手本になるべきだ。中国政府の関連行動は、公共の秩序や良俗に反したり、法律や規制を違反したりする行動だけをターゲットにしたもので、他の国との交流に支障をきたさない」と伝えた。

 さらに「来年は中韓修交30周年だ。中韓の友好協力を一層発展させるのは、時代の流れと民心に合わせ、中韓両国の根本的利益に符合する。我々は韓国側と文化交流を続けて強化し、前向きなエネルギーにあふれる文化交流および協力を勧めながら支持する」とアピールした。

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