「スノードロップ」側、「見て確認してほしい」、放送後も賛否両論(画像提供:wowkorea)
「スノードロップ」側、「見て確認してほしい」、放送後も賛否両論(画像提供:wowkorea)
スノードロップ(原題:雪降花snowdroop)」が民主化運動卑下騒動の中、放送をスタートした。製作段階から様々な議論が提起されていただけに、「スノードロップ」制作陣は「直接放送を見て確認してほしい」と訴えたが、放送が公開された後も反応は大きく変わらない。

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18日と19日に放送された「スノードロップ」第1話と第2話では、北から受けた任務を遂行し、安全企画部に追われ、ホス女子大学の寮に避難したスホ(チョン・ヘイン扮)の姿が描かれた。スホはそこでヨンロ(ジス扮)に出会い、ヨンロと207号寮の学生たちはスホを大学院生と誤解し、安全企画部から匿い治療する。

第1話と第2話ではこのような内容が描かれ、各種オンラインコミュニティーでは、「スノードロップ」の内容が懸念していたものと大きく変わらないと指摘する文が多数書き込まれた。JTBC「スノードロップ」側は民主化運動を扱うドラマではないと強調していたが、1話と2話には民主化運動を連想させる要素が登場し、こうした部分がその時代を経験した被害者や家族にトラウマを抱かせうるという主張が出た。男性主人公スホが北からのスパイであるということもスパイを美化できる部分だと指摘した。

反面、他の視聴者たちは、ドラマがまだ1、2話しか展開していないので、「もう少し待ってみなければならない」「非難や歪曲と見るにはまだ無理がある」という意見を見せ、賛否両論状態だ。

ドラマ評論家のコン・ヒジョン氏は「『スノードロップ』は架空の物語だと言われても現実を連想させる設定が目立った」とし、「盛り込まれている内容を見ると、背景に流れる音楽、安全企画部のような設定から、東ベルリン事件を想像できるようなものまで見える。(ドラマを)想像のお話だと言っても制作陣が見過ごした点が見える」と話した。

キム・ホンシク文化評論家も「うかつに素材を設定した制作陣のミスが見られる。その時代を生きた人々の立場にしてみたらトラウマになることもある。特定の人物、事件、機関と関係なく、男女間の愛の話を描いたというが、その言葉すら合わない。韓国の80年代を背景にしたら、抵触しうる世界観が問題になる可能性がある」と述べた。

続いて、「テクニックより世界観の問題だ」とし「北からのスパイが、該当国の女性に接触するという話はレッドコンプレックス(共産主義への極端な反感)を刺激する」とし「作品がレッドコンプレックスカテゴリーの中で自由がないというなら、今後はどうするのか、制作陣が信頼できる姿を見せなければならないようだ」と伝えた。

「スノードロップ」には2話で放映禁止、打ち切りを要請する意見が多数寄せられている。

コン評論家は「近代史を解釈するには様々な考えがあるから、今一度考え直さなければならなかったのではないかと残念だ。ただ打ち切りまで行ってしまうと、制作業界は委縮しかねない」とし「本来見せたかったものをよく生かして、その他の憂慮される部分を修正しながら、懸命に解決できるようにしていかなければならない。結局、ドラマがどういうものを見せるかについての編集を変え、内容を整理してでも、(視聴者たちの)懸念を収める必要がある」と話した。

キム・ホンシク評論家も「ドラマが終わる前に放送禁止処分を要請するのが適切かどうかを考えなければならない」としながらも「スノードロップ」議論が、作り手にとって受け手側の意見をより深く考えるきっかけになると見た。キム評論家は「作った人間がどういう意図だったとしても、結局受け手側がどう受け取るかという問題だ」とし「作り手が今回のことをきっかけに受け手側の意見をもっと考えるようになるだろう」とした。

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