北朝鮮の過去の軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル(ICBM、資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮の過去の軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル(ICBM、資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で閲兵式(軍事パレード)を準備する動きが相次いで捉えられている。現在の準備状況や過去の例を踏まえると、4月の故金日成(キム・イルソン)主席の生誕110年に合わせて開催する可能性がある。

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 米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は9日、7日撮影の商業衛星画像を基に、「平壌郊外の美林飛行場北側の軍事パレード訓練場を撮影した画像に兵の隊列とみられる点状の集団が捉えられた」と報じた。同じような形跡が先月初めから訓練場の複数の区域で観測されているとし、「軍事パレードの訓練場には現在、約400人から最大約2000人がいると推定される」と伝えた。

 一方で、「過去の軍事パレード前と比べ、兵力の規模に大きな差がある」と指摘し、こうした動向が軍事パレードのための訓練かどうかははっきりしないと報じた。

 韓国軍の関係者も8日、軍事パレードを巡り記者団に「今のところ説明することはない」と語り、準備が初期段階であることを示唆した。

 こうしたことから、北朝鮮は今月16日の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕80年ではなく、4月15日の金日成主席の生誕110年に合わせて軍事パレードを開催する可能性が高いとの見方が強まっている。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が最高指導者に就いて以降の10年間で、金正日総書記の生誕記念日に軍事パレードを開いたことはない。

 一方、金日成主席の生誕記念日のある4月には2012年と17年に大規模な軍事パレードを行っている。12年は金日成主席の生誕100年、17年は生誕105年で、いずれも北朝鮮が重視する節目の年だった。


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