昨年10月、ソウル北方の南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の烏頭山統一展望台で開かれた写真展を訪れた南北離散家族の女性=(聯合ニュース)
昨年10月、ソウル北方の南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の烏頭山統一展望台で開かれた写真展を訪れた南北離散家族の女性=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部が11日までに公表した2022年版「統一白書」によると、21年の北朝鮮との往来者はゼロで、訪朝した韓国人も北朝鮮から韓国を訪問した人もいなかった。 南北首脳会談と米朝首脳会談が開かれた18年には7498人(訪朝6689人、訪韓809人)、19年には9835人(訪朝9835人、訪韓0人)が往来した。新型コロナウイルスの感染が拡大した20年は613人(訪朝613人、訪韓0人)だった。16年に開城工業団地が閉鎖されるまで、南北間を往来する人は10万人を超えていた。 昨年は、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会も実現しなかった。 政府レベルだけでなく、民間でも生死の確認や手紙の交換、訪韓・訪朝・オンラインでの再会は行われなかった。1985年以降で民間での再会もなかったのは初めてだ。  北朝鮮が新型コロナウイルスの流入を防ぐために対外貿易を停止したため、昨年の対外貿易の件数も4件にとどまった。 18年(699件)と19年(434件)には首脳会談に伴い貿易が発生したが、20年(45件)には急減した。  昨年の4件には政府によるものはなく、民間団体の人道協力物資などだった。 昨年韓国に入国した脱北者は男性40人、女性23人だった。2000年代以降、脱北者は毎年3桁台を記録していたが、新型コロナの防疫のため国境警備が強化された影響で減少したとみられる。
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