きょう(12日)香港のサウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、香港大学と香港政府の漁業農業署は、国際医学学術誌“ランセット”に掲載された論文を通じて、先のような内容を明らかにした。「ことし1月、香港で局地的に発生した新型コロナ“デルタ株”の原因が、ペットショップにいたゴールデンハムスターだった」という内容である。
去る1月、香港の都心“銅鑼湾(コーズウェイベイ)”のあるペットショップの輸入ハムスターから採取された11のサンプルから、新型コロナの陽性反応が表れた。当時、この店の職員と顧客やその家族などが、新型コロナに感染している。
この研究陣は、サンプルとして確保したこの店のハムスター28匹のうち、半数以上が新型コロナ感染の兆候をみせ、遺伝子配列分析の結果、ハムスターが昨年10月中旬に新型コロナに感染していたことを把握した。「ハムスターが1次的に人にうつした新型コロナが、再び他の人に伝播したことで、当時香港内でデルタ株の拡散が続いた」というのが、この研究陣の判断である。
研究陣は「これまで『人間から他の動物に新型コロナが伝播する』という事実は、様々な既存の研究を通して明らかにされてきたが、今まで養殖ミンク以外には動物が人に新型コロナを伝播した事例は発見されなかった」とし「今回の研究が、ペットに対するモニタリングの必要性を示した」と強調した。
今回の研究を率いてきた香港大学の教授は「これは注目すべき公共保健の問題だ」とし「ペット用のゴールデンハムスターが新型コロナの宿主となり得るのであり、ハムスター間の伝播が長期間にわたって行われればウイルスに突然変異が生じ、ワクチンの保護作用を低下させる恐れがある」と説明した。
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