左からユン・ユソン、ナ・ムニ、キム・ヨンオク。(画像:画面キャプチャ)
左からユン・ユソン、ナ・ムニ、キム・ヨンオク。(画像:画面キャプチャ)
リブートオーディション番組「シングアゲイン2」を成功裏に終えたJTBCが、後枠として新しい音楽バラエティ「熱いシンガーズ」をスタートさせた。今月14日の初回放送は視聴率4.8%(ニールセンコリア調べ、全国基準)を記録。

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同時間帯の月曜夜9時枠は、MBC人気バラエティ「喧嘩しないなら幸いだ」が放送中だが、この日は「EPIK HIGH」後編で4.5%だったため、「熱いシンガーズ」が僅差で同時間帯1位発進。早くも月曜夜9時枠は、この2強の構図となるのか?と報じられるなど好調な滑り出しを見せた。

「熱いシンガーズ」は、“シニアベンジャーズ”の合唱団挑戦を描くもの。JTBCがこれまで得意としてきたサバイバルではなく、脱落者を一人も出さず、最後まで全員一緒に行くという点で、これまでの音楽バラエティとは一線を画し、何よりも出演者が平均年齢57歳のシニア俳優であるということがかなり挑戦的で、攻めているなと思わせる。

合唱団を構成するメンバーは、“国民のおばあちゃん”として知られる大女優キム・ヨンオク、ナ・ムニを筆頭に、キム・グァンギュ、チャン・ヒョンソン、イ・ジョンヒョク、チェ・デチョル、イ・ビョンジュン、ウ・ヒョン、イ・ソファン、ユン・ユソン、ウ・ミファ、クォン・イナ、ソ・イスク、パク・ジュンミョン、そしてMCも兼ねるチョン・ヒョンムの15人。

初回放送では、そんな15人の顔合わせの模様が公開された。お互い誰が来るのか知らない状態で、机には名前ではなく、ニックネームが書かれたプレートが置かれていたため、それが誰なのかを推理する面白さもあった。

例えば、“主演女優賞だけで7回”はナ・ムニ、“息子・娘が500人”はキム・ヨンオク、“デビュー50年目”はユン・ユソン、“お母さんたちのパク・ボゴム”はチェ・デチョル、“ビジュアルセンター”はイ・ジョンヒョク、“シン・グの酒飲み友達”はウ・ミファなどだ。

この顔合わせでは、ナ・ムニが1番乗り。続いてキム・ヨンオク、チョン・ヒョンムの順に登場し、数え年で86歳のキム・ヨンオクと82歳のナ・ムニの気兼ねない掛け合いが面白かった。続いて、そんなキム・ヨンオクと8作品、ナ・ムニと5作品で共演したというユン・ユソンがやって来ると、ナ・ムニはユン・ユソンに対し、「気に障ることが何もなかった」と褒め、キム・ヨンオクも「だから、皆がお嫁さんにしたいと目をつけていた」と明かし、2人から気に入られているユン・ユソンは娘のように見えるほどだった。

また、俳優たちが次々とやってくるたびに、面識のある人たちはお互い懐かしそうにあいさつを交わしたほか、必ずキム・ヨンオクとナ・ムニにしっかり頭を下げてあいさつをする場面もキャッチされ、楽しく和気あいあいとした中にも、縦の序列という芸能界の一端も垣間見られた。

顔合わせが終わった後、音楽監督として、ミュージカル音楽監督のキム・ムンジョン、チェ・ジョンフン(JANNABI)が加わり、自己紹介ステージが展開された。これが圧巻で、見応えたっぷりだった。

順番は俳優たちには知らされず、ランダムにスクリーンに映された人が登場する方式で、トップバターを飾ったのはナ・ムニ。ドラマのセリフのように感情を込め、歌う姿に見ていた全員が涙をこぼし、スタッフからティッシュが配られるという事態に。俳優たちは、ナ・ムニの歌い出しから感情が込み上げ、涙が止まらなかったと口々に語り、その余韻が画面からも伝わってきた。

また、5番目に登場したキム・ヨンオクは「千の風になって」韓国語バージョンを緊張した様子で歌ったが、やはり俳優たちがまたもや涙を見せ、音楽監督の2人も涙腺が刺激された。歌う前には、ナ・ムニを誘ってこの番組への出演を決めたが、自分の考えが間違っていたようだとし、ダメだと思ったらクビにしてほしいと音楽監督に言っていたが、歌を聴いたキム・ムンジョンは絶対にクビにしないと力強く答え、この合唱団に勇気を出して参加してくれたことに感謝していると伝えた。

シニア俳優たちも相当のキャリアがあるのに、彼ら全員を泣かせてしまうとは、さすが大ベテランの女優たちだ。人生の年輪を感じさせ、ここまで人の心を揺さぶる表現力とオーラがその空間を支配したということだ。

そして、歌も歌だが、このメンバーの中では一番年下で、“お母さんたちのパク・ボゴム”として可愛がられているチェ・デチョルがナ・ムニとキム・ヨンオクがステージに上がるとき、率先して優しくエスコートしたり、ユン・ユソンも2人の隣に座ってお世話係のようにサポートしたり。さらに、キム・ヨンオクがステージから戻ってくると、ナ・ムニがショールをキム・ヨンオクの肩にかけてあげたり、何気ない振る舞いも温かく、まさに感動と癒しを与えてくれる番組であり、これからどんな合唱団になっていくのか、その行く末を期待させる始まりだった。

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