ユン・ヨジョン の最新ニュースまとめ
何をトークするのか気になるところだったが、MCのユ・ジェソク、チョ・セホと対面するなり、「ごめんね、お待たせして」と言った後、いきなり「宣伝しに来ました」とこの日の目的を宣言。「老俳優ユン・ヨジョンです」と自己紹介した。そう、今回の出演目的はこの放送の2日後である25日(金)公開のApple TV+の新作ドラマ「パチンコ」の宣伝のためだったのだ。
ドラマの制作サイドから、この番組が一番の人気番組だからと勧められたので、出演することになったらしい。チョ・セホからこの番組を見たことがあるかと聞かれ、うつむきながら申し訳なさそうに「見ていません」と答え、その姿がチャーミングだったが、回りくどい言い方をせず、白黒ハッキリとしたサバサバした印象に、思わずユ・ジェソクが「トークの進行がとても早くていいです」と笑ってしまったほどだった。
とにかく、ユン・ヨジョンのトークは軽快でテンポ良く、ユーモアもたっぷりなので、見ていて気持ちいいぐらいだし、面白かった。例えば、アカデミー賞で助演女優賞を受賞したことをMCの2人が褒めちぎり、その話題に入ろうとすると、「もう使い古したネタだから、みんな嫌がっている」と謙遜してみたり、前日俳優のカン・ドンウォンと会い、零下の中で撮影をする過酷な現場があったと愚痴を言ったら、カン・ドンウォンから自分はマイナス10度で雨に打たれながら撮影したと返され、「あら、そうだったの。じゃあ、あなたの勝ちね」と答えたというエピソードを明かしたり。
さらに、「パチンコ」は巨額の予算が投じられた超大作ドラマだが、「他人のお金には興味がない。自分にいくら支払ってくれるのかが大事」と言ってみたり、俳優にとって必要な資質は集中力、暗記力、観察力、ギャラ交渉力だとし、ギャラ交渉力に関しては、アカデミー賞を受賞したから5倍にしてほしいと要求したら、そこで交渉が決裂してしまうし、かといって、物価が上がっているのに、これまでと同じだと困るので、少しだけ上げてほしいと言うのだとおちゃめに語る場面も。
韓国人で初めてアカデミー賞の門を開けたポン・ジュノ監督については「あの人は私のことを使わない」と自虐的に話すも、出演オファーが来たらどうするかと聞かれると、「そりゃ、やるわよ」と答えたりするなど潔い、巧みなトークが続いた。
おかげで、MCの2人も笑いっぱなしだったが、デビュー57年目のユン・ヨジョン。演技に関する話題になると、深みのある話が目を引いた。60歳を過ぎてからは、ぜいたくをして生きようと決めたそうで、そのぜいたくというのは、好きな作家、監督の作品に、ギャラとは関係なく出演すること。そう思って決めたのが「ミナリ」だったそうだ。
また、女優生活をする中で、「得たものは虚名。有名になったということ。理由なくおだてられ、また理由なく罵倒されるじゃないですか。だから、本当に泡のようなもの。失ったものはないと思います。なぜなら、私は演技を仕事としてやってきたから」とし、「生きているなら、仕事をしなさい」というお母さんの教えがあり、その言葉通り、仕事をしてきたから「後悔もないし、失ったものもない」と堂々と語っていた。
そして、宣伝に来たという「パチンコ」の話題では、オーディション秘話も印象的だった。韓国の俳優はオーディションを受けなくてはいけないと言われたが、「あなたたちは、私が役にふさわしくないと判断したら、落とすかもしれないけれど、私は韓国でオーディションを受けて落ちた女性になる。私の50数年のキャリアをApple TV+一つのせいで台無しにするわけにはいかない」と自分のプライドを守ったという。そのうえで、プライドのある韓国人ソンジャ役はどうしてもやりたい役だったので、誰よりも上手く表現できるとアピールしたとか。さすがの貫禄で、カッコいいなと思わせるエピソードだった。今回、番組を通して、顔アップになるシーンが何度かあったか、良い年の取り方をしているなと分かる、すごく良い顔、表情をしていた。
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