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中国吉林省の中心都市である長春市は先月11日、都市封鎖令が出されてから現在まで、1か月近く統制が解除されていない。長春市の都市機能は麻痺している。
フィナンシャルタイムズ(FT)によると、吉林省をはじめ遼寧省、黒竜江省の中国東北3省は、中国の穀物生産量の20%以上を占める。
この地域の農家は最近、村の封鎖などで農業に投入する資源が不足していると訴える。肥料や種子などの農資材が村内に流通していない上、外部の人の出入りが制限され、労働力も不足している状況だ。
ある農家は「肥料の配達が遅れている」とし「もし来週までに到着しなければ、種まきに最も良い時期を逃すことになる」と話した。
米やトウモロコシのような穀物は春に農業を始めなければならないが、農家はまだ農業の準備さえできていないのだ。
中国のある農業政策関連者は、「農業に対してはゼロコロナ政策を調整しなければならない」とし、「何よりもウイルス統制を優先すれば、永遠に続くことはない」とした。
中国指導部も連日食糧安全保障の重要性を強調しているが、問題は「ゼロコロナ」政策がいつ緩和されるか分からないということだ。
香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、トウモロコシ生産の支障に対する懸念が高まると、吉林省は4日、PCR検査の陰性判定を受け感染者と接触したことのない農家は、都市を離れて農村に行けるよう許可した。吉林省関係者は「防疫と同じくらい食糧安全保障も重要だ」とし「農民の耕作を保障し、農資材を十分供給して農業に支障がないようにする」と述べた。
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