「韓国渓谷殺人」容疑者の目撃情報受けて警察出動…別の指名手配者を検挙

韓国渓谷殺人事件の被疑者であるイ・ウンヘ容疑者とチョ・ヒョンス容疑者が指名手配中のなか、警察が彼らを目撃したという市民の通報を受けて出動したところ、別の指名手配者を検挙した。

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　13日、釜山警察庁によると今月7日午後7時57分ごろ、釜山金井警察署に「カピョン（加平）殺人事件の容疑者と似ている男女がペットを抱えて釜山金井区西3洞の商店街方向に歩いている」という通報があった。通報者は「2人の外見とかなり似ている」と主張した。

　警察は強力犯罪者を最短時間内に検挙するための「コードゼロ」を発令し、金井警察署西金地区隊所属のパトカー4台と警察官を現場に送った。

　警察は情報提供者が知らせた場所に到着し、ある焼肉店に入る男女を目撃した。その後、30代男性A氏と女性B氏を調べたが、彼らは加平渓谷殺人事件の容疑者ではなかった。

　しかし、身元照会の結果、警察はA氏が電子金融取引法違反の疑いをもたれている指名手配者であることを把握し、現場でA氏を直ちに検挙した。

　警察は「マスクをつけた状態なので一見するとイ容疑者、チョ容疑者に似ていると思われるかもしれない」とし「検問の趣旨を十分に説明すると、序盤に拒否反応を見せたA氏が住民登録番号を教えた」と話した。

　続けて「渓谷殺人手配者ではなかったが、綿密に調べて通報してくれた市民のおかげで警察官が身元照会することができ、指名手配者を検挙することができた」と伝えた。
一方、イ容疑者は内縁の夫であるチョ容疑者とともに2019年6月30日午後8時24分ごろ、加平郡の渓谷で夫ユン某氏（当時39歳）を殺害した容疑をもたれている。

　2人は同年2月と5月にもユン氏を殺害しようとした疑いなどももたれているが、昨年12月に検察の取り調べを受けていたが逃走し、4か月間行方がわからない状態だ。

　検察は彼らがユン氏名義の生命保険金8億ウォン（約8000万円）を狙って犯行に及んだと見ている。

　検警合同検挙チームはこれまで確保した資料をもとに、2人の周辺人物を把握した後、検挙網を狭める戦略を立てる作業を行っている。

　警察関係者は「イ容疑者とチョ容疑者が4か月以上も長期逃避できるのは、助力者がいるためと推定される」とし、「時々通報を通じて情報提供もあり、事実確認を行っている」と述べた。