兵役逃れの歌手　ビザ発給拒否は「適法」＝韓国行政裁

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル行政裁判所は28日、兵役逃れのため韓国国籍を放棄して米市民権を取得した歌手のユ・スンジュンさん（45）が駐ロサンゼルス総領事を相手取って韓国の旅券・査証（ビザ）発給拒否処分の取り消しを求めた訴訟で、原告敗訴の判決を言い渡した。

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　ユさんは在外同胞ビザの発給を拒否されたことを不服として起こした行政訴訟で2020年に勝訴が確定しているが、裁判所は当時の判決以降に改めてビザの発給を拒否した韓国政府の処分は違法ではないとの判断を示した。

　また「原告の存在が、領土の最前線や険しい土地で末端の役割として召集され、命をかけて多くの苦痛と危険を甘受した韓国の将兵たちと家族に大きな喪失感と不公平感を与えていることは言うまでもない」と強調した。

　ユさんは韓国で1997年にデビューした後、トップスターとして活動していたが、02年1月に兵役を回避するため米市民権を取得し、韓国政府により入国が禁じられた。