コロナ感染者発生の北朝鮮　金正恩氏のマスク姿を初公開

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮メディアが１２日、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党総書記）のマスク姿を初めて公開した。　北朝鮮メディアはこの日、国内での新型コロナウイルス感染者の発生を初めて公表し、感染者発生を受けて党政治局会議が開かれたと報じた。　朝鮮中央テレビは、金氏がマスクを着用したまま会議場に入る様子を公開した。金氏はデンタルマスクと推定されるやや薄手のマスクを着用し、書類を手に持ち姿を現した。会議中はマスクを外して机の上に置いて発言し、会議が終わるころに再びマスクをつけて会議場を出て行った。　金氏が公の場でマスクを着用した姿が北朝鮮メディアで公開されたのは初めて。北朝鮮が新型コロナ感染者発生をどれだけ厳しく受け止めているかを示している。　金氏は、２０２０年１月末に北朝鮮が本格的に非常防疫対策の策定を始めてからも、党幹部や住民らがマスクを着用しても自身は「感染者数ゼロ」を立証するかのように会議や行事で「ノーマスク」を通してきた。　しかし、北朝鮮は新型コロナ感染者発生を初めて公表し、国家防疫体系を「最大非常防疫体系」に転換。注意を促すために最高指導者のマスク姿を公開したとみられる。