キム・ウジュ の最新ニュースまとめ
問題は「経済」だ。再拡散を予想できなかった韓国政府は、「コロナ・エンデミック」を前提に経済政策の方向性などを立てている。しかし「ただでさえ高物価・高金利により困難に直面している韓国経済が、新型コロナの再流行によりさらなる打撃をこうむるのでは」と懸念されている。
中央防疫対策本部は「19日午前0時基準で、新型コロナの新規感染者が7万3582人発生した」と明らかにした。3週間前から週単位で倍増している感染者数の流れがこのまま続けば、1週間後の26日には14万人台へと増加し、8月2日頃には28万人にまで増加するおそれがある。
問題は、政府が「コロナ再拡散」に対応する準備ができていないという点だ。防疫司令塔となるべき保健福祉相は前任者の退任後、いまだに「空席」状態である。政府は「科学防疫」を約束したが、流行が拡大している状況の中、政策はむしろ後ずさりしている。
コリョ(高麗)大学クロ(九老)病院のキム・ウジュ感染内科教授は「感染者が引き続き増えているのに、診療費は患者本人が負担しなければならず、病院は患者に診療費納付の口座をいちいち説明しなければならないなど、政策が逆に進んでいる」と語った。選別診療所・臨時選別検査所が大幅に減ったことで、初期対応も難しくなった。さらにもっと懸念されることは「病床混乱」が再燃する可能性が高まっていることだ。
韓国政府がコロナ再拡散に対応できていないのは「防疫」だけではない。今月11日に行なわれた企画財政部(財務省に相当)の業務報告書には、「コロナ」という単語がたったの1回しか出てこなかった。しかもそれは、新型コロナ対応過程で発生した「個人事業主の損失補償など一時的に増やした所要を削減する」という “支出革新”の部分におけるものであった。
専門家たちは「ただでさえ供給支障により高物価が長期化する中、消費心理さえも停滞する場合、スタグフレーション(景気停滞・物価上昇)を避けることが難しくなる」と懸念している。
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