度が過ぎる北朝鮮の韓国批判...北朝鮮政策は方向性を変えるべき(画像提供:wowkorea)
度が過ぎる北朝鮮の韓国批判...北朝鮮政策は方向性を変えるべき(画像提供:wowkorea)
北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)労働党副部長が、韓国の北朝鮮非核化ロードマップ「大胆な構想」はもちろん、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領に対して露骨な非難を浴びせ、南北関係に冷水を浴びせていると20日、韓国メディアのイーデイリーが報じた。

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 19日、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると、金副部長は談話を通じて「今日は『大胆な構想』をうんぬんし、明日は北侵戦争の演習を強行する破廉恥な人が、他でもない尹錫悦だ。互いに意識しないで暮らしたい。南朝鮮当局の対北朝鮮政策を評価する前に、われわれは尹錫悦その人自体が嫌だ」と批判した。

 北朝鮮は先月、戦勝節69周年記念行事でも強硬発言し、尹大統領を刺激している。当時、キム・ジョンウン(金正恩)総書記も尹大統領を肩書きなしに名前だけで呼び捨て、「妄言と醜態を正確に覚えている」と強い敵対心を示した。金総書記は「これ以上、尹錫悦とその軍事やくざが振るう醜態と客気を傍観しているわけにはいかない」とし、武力挑発を暗示している。

 このような北朝鮮の行き過ぎた「言葉の爆弾」は、朝鮮半島を緊張状態に追い込み、「大胆な構想」どころか南北関係も改善の余地がなくなるというのが専門家の指摘だ。

 世宗研究所のチョン・ソンジャン(鄭成長)北朝鮮研究センター長は、金副部長の談話について、「南北対話に応じない意思を明確にしている。北朝鮮は、米国より韓国の安保に直接的な脅威になる戦術核兵器で、近いうちに第7回核実験を強行した後、韓国に対してさらに強圧的な態度に出るだろう」と見通した。

 20日付のメイル新聞社説では、「尹政権は北朝鮮政策を改めるべきだ」と主張した。

 同紙は「北朝鮮が非核化の交渉をしながら、これまで6回も核実験を行っている。尹政権は発想を変え、北朝鮮への制裁は生半可に緩和してはいけない。対話の窓を開いても、北朝鮮が非核化を行動で示さなければ、対北朝鮮の制裁は維持するべきだ」と指摘した。
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