8日の最高人民会議で演説する金正恩氏(朝鮮中央テレビより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
8日の最高人民会議で演説する金正恩氏(朝鮮中央テレビより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が核の先制使用を可能とする法令を採択したことについて、韓国国防部のムン・ホンシク副報道官は13日の定例会見で、「核の使用を試みる場合、韓米の圧倒的な対応に直面し、北の政権は自滅の道に入ることを警告する」と述べた。

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 また、「北の核脅威に対する抑止力を一層強化し、北が核を使用できないようにする」と強調。「北が取った今回の措置は韓米同盟の抑止と対応能力を一層強化させ、国際社会からの孤立を招き、北の住民の苦痛を深めるだけだ」として、「北の完全な非核化を推進するという政府の立場は明確だ」と述べた。

 韓国統一部の当局者も「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が非核化に関する否定的な立場を表明したが、重要なのは究極的に北が核を放棄できる環境をつくり、自ら非核化の道に進むようにすること」と述べ、従来の方針に変わりはないと強調した。北朝鮮の核実験の時期については、「北なりにさまざまな対内外(の環境)を考慮しているとみられる」との認識を示した。

 北朝鮮は8日に開いた最高人民会議(国会に相当)で、核兵器の指揮統制や使用原則、使用条件、維持管理などを定めた法令を採択した。核兵器の使用条件は「核兵器またはその他の大量殺りく兵器(大量破壊兵器)の攻撃が敢行されたか差し迫ったと判断される場合」「国家の存立と人民の生命安全に破局的な危機をもたらす事態が発生し、核兵器で対応するしかない不可避な状況が生じる場合」などと包括的に規定した。


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